2005年 05月 20日
愛の神、エロス
オムニバスはあまり好みではないので行く予定にはしていなかったのですが、ウォン・カーウァイのパートが結構評判がいいようなので、ファンとしてはやっぱり行かなくてはいかんな、と足を運びました。
うーん、でも、ちょっと肩透かしだったかな・・。
もちろん映像もカーウァイらしいし、衣裳や小物もステキ。
コン・リーはさすがの貫禄です。『2046』のチョイ役の鬱憤を晴らした感じでしょうか?
チャン・チェンは表情がいいですねえ。いい役者になりました。
でも、この役にはいい男過ぎやしませんか?
こんなセクシーな男を最後までじらせるなんて、コン・リー姉御にしかできませんわね。それも監督は計算のうち?
というわけで、悪くはないんだけど、やっぱりこの路線は少し食傷気味かなー。
「純愛」「耐える愛」という形は『花様年華』で既に堪能済み。
そこに「手」が象徴するエロスを加味して、その意図は十分成功していると思うんだけど、そろそろ新しいカーウァイを観てみたい。
彼の感性は足踏み状態か?
第2話は油断していたら記憶が飛んでしまいました・・・。
モノクロ画面にすっかりまったりしてしまい、ロバート・ダウニー・Jrと一緒に夢の中に入ってしまったようです。
よって評価はできず。スミマセン。
第3話、はっきり言って最初から最後までシースルーでスケスケのオッ○イとスッポンポンのお姉さんにあっけにとられました。
これっていつのお話?イタリアってこういうところなの?
何が言いたいのかよくわからんかった。
エロスを感じるには経験不足か??私(自爆)。
アントニオーニ監督、91歳だって言うんだから、撮るだけでもすごいことよね・・・。
でも青い海、輝く空、開放的な女性たち、出来は別として心地よい映画でした(笑)。
追記:この映画の題名に使われているエロスは性愛という意味ではなく、ギリシャ神話に出てくる愛の神、エロス神のことだそうです。私の評ではエロス=性愛で使っておりますので悪しからず。だってエロス神のこともよくわかんないし・・・(^^;)。
・愛の神、エロス@映画生活