2006年 10月 19日
ブラック・ダリア
ジョシュ・ハートネット、ヒラリー・スワンク、スカーレット・ヨハンソン等のキャストで
40年代のLAを舞台にしたフィルム・ノワールとくれば期待しないわけにはいきません。
封切りを楽しみにしておりました。
興行的にはまあまあ、でも、何だか評判がいまひとつみたいで、
ちょっと不安はあったけどレディスデー料金だし、とにかく観てみよう、と出かけました。
映像の雰囲気は悪くなかった。
長回しの俯瞰ショットを初めとして
カメラワークの遊びが随所にあって、なかなか楽しめます。
出だしもフラッシュバックをうまく使って期待させる運びになっていました。
でもねえ、原作があるから仕方ないのかもしれないけれど、
ミステリーのプロットとしては複雑過ぎて、何となくすっきりしないんですよね。
中心となる登場人物が多くて焦点が定まらず、どこに感情移入したらいいのか分からないまま終ってしまうというか。
人物描写も散漫で、その行動理由がいまひとつわかりにくい。
キャストのバランスも良くなかったような。
と言うか、この映画の失敗はキャスティングかもしれない。
ジョシュは格好いいし、声はいいし、嫌いじゃないんだけど、演技がなあ。
スカーレット・ヨハンソンはさすがに綺麗で存在感もあるけれど、ハジケ度いまひとつでダメ出し。
ヒラリー・スワンクは演技はいいけど、容姿的にこの役は合ってない。ミア・カーシュナーと似ていないのが致命的。
アーロン・エッカートももうちょっと若い野心的なムードの役者のほうがよかったような。
唯一ミア・カーシュナーはGOODでした。
・ブラック・ダリア@映画生活
製作陣のる力量が試されるわ。
私も「LA」は結構好きです。やっぱりガイ・ピアーズやラッセル・クロウやケビン・スペイシーが上手かったのかなー。
ミア・カーシュナーは神秘的な役が似合いますよね。なぜかいつも露出度高いし(^^)。