
新橋演舞場で10月から11月まで上演されているスーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』を観てきました。
主演のオグリは市川猿之助と中村隼人のダブルキャスト。
まずは亀ちゃんバージョンを観賞。
来月には隼人バージョンも観賞予定。
藤原正清後に小栗判官 市川猿之助
小栗一郎 市村竹松
小栗二郎 市川男寅
小栗三郎 市川笑也
小栗四郎 中村福之助
小栗五郎 市川猿弥
小栗六郎 中村玉太郎
照手姫 坂東新悟
横山修理太夫 市川男女蔵
翁 石橋正次
高倉久麿 嘉島典俊
閻魔大王 浅野和之
伝説上の人物として小栗判官の物語は伝えられ、それを元に梅原猛が書いた『小栗判官』がスーパー歌舞伎として初演されたのが1991年。
三代目猿之助の時代です。
今回は更にパワーアップし、プロジェクションマッピングや幻想的な光と闇の効果を駆使し、新しい仕掛けが満載。
一大エンターテインメントに仕上がっています。
『ワンピース』歌舞伎の時にはタンバリンを販売し、会場と一体になって盛り上がりましたが、
今回は光るスーパーリストバンドが販売されています。
三幕目の歓喜の踊りの時に使用しますが、まだちょっと会場のノリはいまひとつかな。
語り継がれてきた物語なので、ストーリーも面白く、とても楽しめました。
照手姫の健気さを坂東新悟がよく演じていたと思います。
今回も美味しいところを浅野さんが持って行った感あり。
浅野さんは普通の舞台の時よりもスーパー歌舞伎の方が面白いような気がする(笑)。
石橋正次が出ていたのはちょっとびっくり。
いいお爺ちゃんになってました。
小栗党には若手を起用、まだぎこちなさはあるものの、頑張っている姿が愛おしい。
亀ちゃんは役者としても好きだけれど、プロデューサーとしての力量が最近は目立ちます。
彼の舞台には「俺が」というような看板役者としての意識みたいなものはあまり感じられなくて、
皆で作りあげていく、というのを大切にしているのではないかと。
三代目猿之助に魅入られて澤瀉屋で頑張った役者さんたちがいた時代を知っている人にはもしかしたら物足りないかもしれないけれど、
亀ちゃんはしっかりと四代目としての体制を作っているんじゃないかな。
これからも応援しますよー!