2016年 05月 31日
和服のススメ その1
20代に茶道のお稽古に通っていた時期がある。
着付け教室も通い、茶会や初釜の時には着物を着る機会もあった。
それでも自分は着物が似合わないという思い込みがあって、
次第に着物には興味を持たなくなり、
茶道を辞めてからは袖を通すことも無くなっていった。
結婚式も洋装のみ。
その後着物を着たのは父のお葬式の時だけだったと記憶している。
それが再び着ようと思ったのにはいくつかのきっかけがある。
ひとつには中国茶の仕事をしていると、
中国の文化だけではなく、日本の文化にも目を向けなくてはいけないと気づかされることが多々ある。
自国の文化の基礎があって初めて他国の文化にも理解が深まると思う。
チャイナ服も素敵だけれど、やはりまずは和服を着こなさなくてはいけないと数年前から感じていた。
ふたつめは、これは最大の理由であるのだけれど、
去年の4月から茶道のお稽古を再開した。
20代のころは会社帰りに通っていたので、お稽古は洋服だった。
今は日曜日の午後。歩いていける場所。
着物を着ていく時間は十分にある。
お稽古も洋服と着物とでは所作も感じ方も違う。
やはり茶道は着物を着てこそだと思う。
みっつめは洋服のおしゃれが思うようにならなくなったこと。
年齢と共に着たい服が似合わなくなってきてしまった。
丸顔で肩幅が広く、腰高な体型の私は若い頃は着物よりも洋服の方が断然似合ったと思う。
自分で言うのも何だけれど、ミニスカートもジーンズもそこそこ着こなしていた。
それがミニスカート姿が痛くなり、ジーンズがボテッと見えるようになった。
スーツもいけてないし、ワンピースもしっくり来ない。
要は体型が完全にオバサンになってしまったのだ。
そこで考えた。
今こそ着物でおしゃれのできる年代なのではないか、と。
何といっても身体に凹凸がない方が着こなしに有利なのだから。
それに若い頃は買ってもらえなかった地味目の着物も今は着こなせるような気がする。
とりあえずは着てみよう!と、夏の浴衣から助走をつけた。
秋には小紋、紬も挑戦。
そして3月には甥の結婚式で色留袖、茶室での中国茶会では訪問着を着た。
思えばわずか10か月足らずで遠くまで来たものだ。
まだまだ着付けはなっていないし、コーディネートも無難な合わせ方しかできていない。
でも初心者は初心者なりに楽しめるのが和服のいいところ。
若い頃は似合わないと思い込んでいたけれど、和服は日本人なら誰でも似合う、と今は思う。
私にも着られるのだから、誰でも大丈夫。
何より、ちょっと昔は皆が着ていたのだから。
和服、皆にも薦めたいので、これから少しずつ書いていきます。
次回は「お金がなくても着物は着られる」のテーマで行こうかと(^^)。
先月茶道教室の皆さんと川越ツアーにご一緒した時の写真です。
楽しそうでしょ?
コメントありがとうございます。今のお子さんは自分自身が着物を着る機会がないばかりか、周りに着る人がいないので着物に対する知識もほとんどありませんよね。このままでは絶滅危惧種になってしまう・・とブログに記事を書くことにしましたが、身近なところでまずは息子も教育しなくてはいけませんね(笑)。
右から二人目、ご名答です♪
私は去年初めて自分で着物と帯を誂えることを経験しましたが、届くまでのワクワク感は何とも言えませんね。今年はもう控えようと思っているのですが、私も次は紬が欲しくて・・・危ないのでしばらく呉服屋さんには近づかないようにしようかと(笑)。
小物類もはまりだすときりがないですね~。もう少し着こなせるようになったら、帯留めにも挑戦したいなんて思います。
私の倍って、それはお相撲さんになっちゃいますよ(笑)。
健康体重ご存じ?身長(メーターで)身長(メーターで)x22(BMI)=
美容体重、身長x新潮x20とか、19とか・・です。
ちょしさんは、お写真から拝見するに、十分に美容体重かと・・・