イップ・マン 葉問
2011年 01月 30日
【監督】ウィルソン・イップ
【出演】ドニー・イェン / サモ・ハン・キンポー / ホアン・シャオミン

新宿武蔵野館にて鑑賞。
土曜日の午後と言うこともあってほぼ満席に近く、
それほど大きくはない劇場内は熱気に包まれていました。
男性率も年齢層も高く、ドニーファンのみならず、ブルース・リーファンや
往年のカンフー映画ファンがかなり詰め掛けていると思われます。
オープニングからワクワク感最高潮、音楽もよし、
格調高い作品に仕上がっています。
大戦後の香港でのイップ・マンを描くこの映画は原題が『葉問2』で言わば続編です。
日中戦争をはさんだ佛山時代の『葉問』を観ないとわかりにくい設定もありますが、
(『葉問』は日本では『イップ・マン序章』として、
『イップ・マン 葉問』の観客動員数が5000人を超えると上映になるそうです)
『葉問』のほうは反日の色合いがかなり強いので、
日本での公開が逆となってしまったのは仕方ないのかな。
それにしても、こんなに劇場での一体感のある映画は久しぶり。
映画祭の盛り上がりのようでした。
声を出して笑い、ため息をつき、驚きを言葉にする。終了後の拍手。
それが全く耳障りではなく、一緒に映画を楽しんでいる雰囲気、
そう、これぞ映画上映会の醍醐味でしょう。
そして、カンフーアクション映画とはそういう風にして観るのが一番だと思います。
人がまばらなシネコンで観るのは勿体無い。
みんながカンフーアクションを、ドニー・イェンを、サモ・ハンを、イップ・マンを、そしてブルース・リーを愛してやまない雰囲気でした。
ドニーの演じるイップ・マンの型はあくまでも静かで美しい。
またカンフーアクション映画の一つの伝説が生まれました。