2009年 03月 14日
花の生涯~梅蘭芳
【監督】チェン・カイコー
【出演】レオン・ライ / チャン・ツィイー / スン・ホンレイ / ジリアン・チョン
チェン・カイコー監督と言えば『さらば、わが愛/覇王別姫』。
同じ京劇がテーマの映画とあって、自然と期待も高まりますが、
何せあのトンデモ怪作『PROMISE プロミス』が記憶に新しいだけに一抹の不安がありました。
おまけに主役の梅蘭芳を愛しのレオン・ライさまが演じるとあって、愛ゆえの変な緊張感もあったり。
蓋を開けてみれば、期待に答えてくれた部分もあったけれど、不安が的中した部分もあったかな。
全体的には美しく繊細で切ない物語です。
前半は息を呑む美しさ。
前半、若き日の梅蘭芳を演じるユイ・シャオチュンが素晴らしい。
何故観客が舞台に魅了されるのかがよくわかります。
観ている私もすっかり若き日の梅蘭芳が演じる女形に引き込まれました。
後半、レオン・ライにスイッチされてからが少し緩慢になります。
でもこれは仕方ないかも。レオンのせいとは言えません。
舞台中心のお話である前半に比べ、後半は梅蘭芳その人の苦悩の私生活を描くので、動きがなくなるのは当然なんですね。
それにしても、観終わった後は梅蘭芳その人のことよりも、
彼の舞台に魅入られ、自分の人生をそこにつぎ込んでしまった人たちの生き方のほうが印象深いのは
監督の思惑通り、なんでしょうか?
ぜひ観たいので、拡大ロードショーを望む!
何となくわかるでしょ、変な緊張感。何だか身内が出ているみたいな感覚になっちゃうのよね~(^^;)。
私も『さらばわが愛/覇王別姫』好きですよ♪チェン・カイコー監督の作品は初期のものがいいですね!
この『花の生涯』も監督の耽美的な映像が生きているので、楽しめると思います。見たら感想教えてね!
調べましたが、今のところは単館上映みたいですねー。何で高いのか!?4月11日からは全国に拡がるみたいですが、東京は相変わらず新宿ピカデリーのみですねー。