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閑遊閑吟 

パラサイト 半地下の家族

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パラサイト 半地下の家族 (2019)

【監督】ポン・ジュノ
【出演】ソン・ガンホ / イ・ソンギュン / チョ・ヨジョン / チェ・ウシク / パク・ソダム / イ・ジョンウン / チャン・ヘジン


★★★★☆ [90点]「ジワジワと寄生される感」

奇しくもアカデミー賞受賞式当日の夕方にシネコンを予約し、直前に受賞を知った。
ニュースで駆け込んだ観客が多かったのか、平日の午後にしてはかなり座席は埋まっていた。

ポン・ジュノ監督の作品は全部観ているわけではないが、『殺人の追憶』が生涯ベスト5に入ってる私としては期待度もMAX。

よくできている。
構図、2家族の対比、光と空間、とにかくセットと映像がものすごく凝っている。
これぞ映画の真骨頂だと思う。
最近私は映画よりもナマで感動をもらえる舞台演劇にハマっているが、『パラサイト』のすごさは映画でなければ絶対に表現できないところかもしれない。

ただ、観ている間、「これが作品賞?」と頭をよぎっていたことも事実で、たぶん周りの観客の皆さんもそんな風に思っていた人は少なくないだろうと思う。
もっと面白おかしく笑える映画なのだろうと思っていたが、ブラックジョークが笑えないのだ。
なんだかザワザワするのだ。
終盤は息もつかせぬジェットコースター展開である意味ものすごいエンターテインメントなのだが、ものすごく居心地が悪いのだ。

たぶん、それは監督の意図するところなのだろう。
鑑賞後、ジワジワと虫が這いあがってくるような感覚に捕らわれた。
気が付いたら泣きそうになっていた。

私には珍しくプログラムを買ったら、ポン・ジュノ監督が「どうか、ネタバレをしないでください」とお願いされていた。
なので、これ以上無駄なことは書くまい。
とにかく、これは「映画オタクがつくった映画」である、ということだけは確かだと思う。


Posted by ちょし on 2020/02/11 with ぴあ映画生活



この後はネタバレあり。注意!!








ネタバレあり
# by leonpyan | 2020-02-11 12:22 | 映画 | Comments(0)

宝塚 宙組公演

宝塚 宙組公演_c0004750_10382130.jpg

抽選に当たると行く宝塚。
今回は宙組。
このところ雪、月、宙しか当たらない。
星と花はほとんど観たことがないかも?

前半は『El Japon(エル ハポン) ~イスパニアのサムライ』。
江戸時代初期、仙台藩初代藩主伊達政宗の命により家臣の支倉常長を筆頭とする使節団がスペインに渡りました。
使節団の中には帰国せずスペインにとどまった者もいて、現在スペインでハポン姓(Japon)を名乗る人たちはその末裔であると言われています。
そんな史実を元に作られたミュージカルです。
真風涼帆が演じる侍、蒲田治道がとても格好良くて、ホロリとさせるお話の展開もよかった。

後半のショーは『アクアヴィーテ!!』。
ウィスキーをテーマにしたミュージカルショー。
とても華やかで楽しい舞台。
途中、ジェンヌたちが通路に降りてきて、グラスを持っていると乾杯をしてくれるんだけど、
そんなことを知らない私たちは何の用意もしていません。
せっかく通路側だったのに残念。
休憩中にロビーで飲み物を買ってグラスを持っていればよかったのかしら。難易度高いわー(笑)。

このご時世、マスク姿の人や空席もあるかなと思ったのですが、しっかり満席だしマスクも少ない。
さすが夢の世界、清く正しく美しく、ウィルスも弾き返す?

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ロビーには素敵なお雛様。

Jさん、いつもお付き合いありがとうございます。
次の花組、当たるといいなあ。

# by leonpyan | 2020-02-09 21:56 | 観劇 | Comments(0)

壽 初春大歌舞伎

壽 初春大歌舞伎_c0004750_08562690.jpg
今年も1月の歌舞伎座に亀ちゃん登場。
それも、團子との連獅子!!
これは見逃せません。
目撃せよ!歴史の瞬間を!って言うくらいの注目舞台です。

1.義経腰越状 五斗三番叟
五斗兵衛盛次 松本白鷗
九郎判官義経 中村芝翫
亀井六郎 市川猿之助
伊達次郎 市川男女蔵
錦戸太郎 松本錦吾
泉三郎忠衡 中村歌六

白鷗演じる五斗兵衛の酔った三番叟が見どころですが、
私のお目当てはもちろん亀井六郎。
六郎は最初の部分しか登場しないので、実は、六郎退場後はちょっとうつらうつらだった・・・。
まだまだ歌舞伎初心者を抜け出せない私、今回学んだことは荒事の力足。
義経四天王の六郎は勇猛果敢な武人。
歌舞伎の荒事の所作では必ず足の親指を立てるのだそうです。
亀ちゃんの親指はどんな時も本当に美しくピン!と立っておりました。

2.連獅子
狂言師右近後に親獅子の精 市川猿之助
狂言師左近後に仔獅子の精 市川團子
僧蓮念 中村福之助
僧遍念 市川男女蔵

会場がこの時を待ってました!という雰囲気に包まれる中、猿之助右近と團子左近が登場。
仔獅子の團子の方が背が大きくなっちゃったんですが、親獅子もそこはさすがの貫禄。
猿之助の舞いは円熟度が増して、優美さもあり、何より親の情感の表現が素晴らしい。
仔を崖から落とした時の不安、再会した時の喜びを全身で感じさせてくれる。
團子は澤瀉屋の古典をしっかり演じていて、将来が本当に楽しみ。
緊張感と初々しさが、仔獅子らしくていい。
側転はちょっと足がぐんにゃりだったかな(笑)。
間狂言の福之助と男女蔵がいい塩梅に会場の緊張をほぐしてくれて、いよいよ獅子の精の舞い。
華やかな赤と白の衣装をまとった親仔獅子の姿に会場は盛り上がります。
連獅子は何度か観ているのだけれど、こんなに引き込まれたのは初めてかもしれません。
囃子方の演奏も素晴らしく、後見の寿猿さんと段之さんの緊張感も伝わってくる。
そして観客が一体となって親仔獅子の毛振りに魅入られています。
もちろん満場の拍手。
後ろの席の女性二人が盛んに「澤瀉屋、すんごいわ!!」と連呼していらっしゃいました(笑)。
いいものを見せていただきました、寿命が延びました、とお礼を言いたい感じです。

3.鰯賣戀曳網
鰯賣猿源氏 中村勘九郎
傾城蛍火 中村七之助
博労六郎左衛門 市川男女蔵
亭主 市川門之助
海老名なみだぶつ 中村東蔵

三島由紀夫作のロマンティックコメディ。
勘九郎のキレのいい所作、七之助の品のある美しさ。
会場は爽やかな笑いに包まれて、大団円。
お正月に相応しい演目でした。


# by leonpyan | 2020-01-23 22:34 | 歌舞伎鑑賞 | Comments(0)

新春浅草歌舞伎 2020

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今年も行ってまいりました、新春浅草歌舞伎!
今回はあら船さんのお誘いで、浅草懐石「瓢庵」が企画する浅草歌舞伎の総見、懐石料理、お座敷遊びのセットに参加しました。
総見の日は初めてでしたが、芸者さんや女将さんたちを始め、男性観客の着物姿も多く、華やかな雰囲気でした。

1.絵本太功記
武智光秀 中村歌昇
武智十次郎 中村隼人
初菊 中村米吉
佐藤正清 中村橋之助
操 坂東新悟
真柴久吉 中村錦之助

明智光秀一家をモデルにした演目。
歌昇さんが恰好良かった。
橋之助も動きにキレがある。
若手の力の入った演技がグッときます。

2.仮名手本忠臣蔵
大星由良之助 尾上松也
寺岡平右衛門 坂東巳之助
お軽 中村米吉
大星力弥 中村橋之助
斧九太夫 大谷桂三

忠臣蔵ではお馴染みの七段目『祇園一力茶屋の場』。
松也の由良之助もいい味を出してましたが、やっぱり巳之助サイコーです。
お年玉ご挨拶も巳之助だったし、今年は幸先いい感じ。

観劇後は瓢庵に移動し、懐石料理をいただきました。
役者さんたちも挨拶に来て、盛り上がります。
芸者さんの踊りや幇間さんの芸を見るのも一興。
新年のいい思い出となりました!

# by leonpyan | 2020-01-15 23:00 | 歌舞伎鑑賞 | Comments(0)

国宝

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国宝 (上) 青春篇
国宝 (下) 花道篇』 吉田修一著 (朝日新聞出版)

尾上菊之助がここのところ攻めています。
今年の團十郎襲名披露も意識しているんだろうとは思うけれど、
『風の谷のナウシカ』の座頭、『グランメゾン東京』のライバル役、とメディアに出ることも増えました。
昨年末には小説『国宝』のナレーションを担当し、オーディオブックとして配信するというネットニュースを見て、
そのページに飛んでみたら、作者の吉田修一との対談がUPされていました。

吉田修一の作品は『悪人』しか読んでいないけれど、その作品の多くが映像化されているのは知っています。
『国宝』は吉田修一氏の作家生活20周年を記念する作品として、文体やジャンルをそれまでの作品とガラリと変え、
実際に黒衣として歌舞伎の舞台の裏に入り取材をするなど、新しい挑戦だったそうな。

歌舞伎によく足を運ぶようになってまだ5年ほどではあるけれど、とても興味をそそられて読んでみました。
面白かった!
2巻、700ページ超の大作ですが、数日で読破。
こんなに夢中になって読んだのは劉慈欣の『三体』以来かも。

歌舞伎を知らなくても面白く読めると思いますが、演目を知っていると読んでいてその場面が目に浮かんできて面白さ倍増。
たぶん、この作品も映像化されるだろうと思うのですが、この役は誰がよさそう、なんて考えるのも楽しい。

でも主人公の喜久雄を演じるのはとっても難しいだろうと思う。
菊之助はこの役をやりたいのかも、なんて思いますが、何せ喜久雄はヤクザの息子という出自なので、
梨園の御曹司たちにはなかなかこの雰囲気は出せないのでは、と思います。
一番おいしい役どころは喜久雄をそばでずっと守る徳次でしょうね。
喜久雄と共に芸の道を歩む俊介にも注目。
今から映像化がものすごく楽しみです。

ラストは涙で字が見えないくらいでした。
小説を読んでこんなに泣けるのも久しぶり。
喜久雄の美しさがあまりにも切なく、愛おしく。

映像化が楽しみとは書きましたが、この作品はまず活字で読むべきだと思います。
自分の頭の中にはっきりと映像が浮かび上がるような、それも極彩色の。
そんな稀有な作品です。

# by leonpyan | 2020-01-11 12:51 | 書籍 | Comments(0)

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