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ノーカントリー

ノーカントリー (2007)

【監督】ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン
【出演】トミー・リー・ジョーンズ / ハビエル・バルデム / ジョシュ・ブローリン / ウディ・ハレルソン / ケリー・マクドナルド / テス・ハーパー

★★★★☆ [90点]「怖面白い」

都心の某劇場の午後の時間帯に行ったら、かなり満席に近い状態で、両隣は体の大きなオジサマ2人、その間に挟まって決して小さくない体をはみ出さないように気を使いながらの鑑賞。

内心「ちっ!右のオヤジはお腹が鳴っていてうるさいし、左のオヤジは靴を脱いで足を前の席の背に載せている、何て運が悪い席なんだ!集中できないじゃないか!!」

・・・全くの杞憂でした。

こんなに病んだ、暗い、重い映画なのに、最初から最後まで目一杯堪能してしまいましたよ。

映像、脚本、役者どれを取っても一級品でした。

荒涼としたテキサスの大地、遠くに見える木と人の影あたりからゾクゾクしました。

アントン・シガーが出てくるだけで完璧にホラー映画となりますが、ベル保安官が出てくると一転して「黄昏」的なムードがかもし出される。緩急がうまいんですな。

殺人鬼と保安官に追われるルウェリンの妙な自信もアメリカ的で清々しささえ感じましたが、通り一遍の結末とは違うところが人生の不条理さ、残酷さを痛感させて鑑賞後どよ~~んとした気持ちにさせる。それがまた散弾銃の破片のように残るんですよね。でも、この感覚嫌いじゃありません。



右のオジサン、途中で舟こいでましたが、「こんなに面白い映画でどうして眠れるのか私は理解できない」と思っていると、例のドア錠を○○するところでびっくりして起きていらっしゃいました。



怖いアメリカのイメージの映画に私的にスピルバーグの『激突!』があるんですが、この映画を観た後はトラックの運転手の顔がハビエル・バルデムに固定されてしまいました。コンビニでもハイウェイでも絶対に会いたくない!


Posted by ちょし on 2008/03/26 with 映画生活

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by leonpyan | 2008-03-26 09:33 | 映画 | Comments(2)

ガチ☆ボーイ

とある大学(舞台は北海道学院大学となっている)のプロレス研究会にまつわるお話。
プロレスにはとんと興味がないのでスルーするつもりだったのだけれど、
映画生活での評判が良かったので、観てきました。

コメディタッチで笑える映画なんだろうと思っていたのが、
正直言って、序盤は寒いギャグにちょっと冷えていました。
音響もやけにうるさくて、はずしたかな?と一抹の不安が。

ところが、ただのスポコンコメディではなかった。
中盤から主人公の秘密が明かされ、
ジグソーパズルがどんどんとはまっていくように、いろいろな疑問やイライラさせられた部分が埋められて行く。

そうだったのか、だからだったのか、なるほど。

気がついたら主人公五十嵐を応援している自分がいる。
すっかりやられた。
人生はガチンコ勝負、生きている証を求めて突き進む五十嵐の姿に胸を打たれます。

久々に母を誘って行ったのですが、TOHOのサービスデーで、プレミアスクリーンが1,000円でした。ラッキー。

ガチ☆ボーイ@映画生活
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by leonpyan | 2008-03-15 21:17 | 映画 | Comments(0)

ラスト、コーション

巷ではアカデミー賞が発表になって、映画ファンが盛り上がっています。
日本では賞が決まってから上映される作品も多いので、いまひとつわからない。
でも、今年観たい映画の参考にはなるので、やはりチェックしないとね。

とは言え、私的には今年はハリウッドよりも中国映画に期待がかかります。
やっぱりオリンピックの年だからかなあ。当たり年のような気がする。
先日観た『胡同の理髪師』も良かったし、春以降はチャン・イーモウやチェン・カイコーの作品もかかるはず。
ピーター・チャンの新作は今年中に公開されるかまだわからないけれど・・。
そうそう、チャウ・シンチーの映画も来るかもしれない!もう今から興奮。

そんな中、一番期待していた作品がこれ、『ラスト、コーション』。
私はアン・リー作品に今のところハズレなし(『ハルク』だけ観てないけれど)なので、
これは前評判もすごいし、ワクワク、と胸躍らせて行ってまいりました。
(違った意味でもいろいろと噂になっているのでドキドキしながら・・)

よかったです!今年のベスト5入りは間違いないな。
(『胡同の理髪師』もベスト入り確実なので、今年は出足好調です)
満点つけたいくらいなんですが、このジャンルの映画にしては158分は長過ぎると思うので、
その点を僭越ながら減点させてもらうと95点でしょうか。
もう一度観たいと思うんだけど、この長尺だとちょっとね。

とにかくディープです。
ストーリーは当時の中国の時代背景さえ分かっていればそれほど複雑ではないんですが、
人物の感情の動きが複雑。
(性描写の動きも複雑ですが・・・^^;)
このへんはアン・リーのお家芸みたいなものだけれどね。

トニー・レオンはこの役には向かないのでは?と最初は思ったけれど、
目で演技する役者はこの人の右に出るものはなし、ということでやはり適任。

無名から抜擢されたタン・ウェイは清純な学生から妖艶な女スパイまでを演じ分け、
これからの活躍はもう約束されたようなもの。
チャイナドレスをこれだけ着こなして昔の女性を演じることができるのはマギー・チャンと彼女が双璧かもしれません。

ワン・リーホンは二枚目で情熱的だけど中身がまだ伴わない若造を上手に演じていたと思います。

学生仲間役に故エドワード・ヤン組のクー・ユールン、
ワン・リーホンの兄の友人役にアクション俳優のチン・カーロッが出ていたのもウレシイ。

何を書いてもネタバレになるし、まっさらで観たほうが絶対に楽しめるので詳しくは書かないけれど、
ストーリーも楽しめるし、細部に渡って作りこんだ演出、役者の表情、衣装、小物、何をとってもエンターテインメント。

中国の原題は『色・戒』。
欲望と戒め。
一人の女性が時代に翻弄され、感情のはざ間で揺れ動く、美しくも悲しい物語。
後を引く映画です。

ラスト、コーション@映画生活
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by leonpyan | 2008-02-26 17:05 | 映画 | Comments(4)

胡同の理髪師

久々に岩波ホールに行ってきましたよ~。
実のところ、この映画館、あまり好きじゃないんだよね。
座席の並びがフラットで前の人の頭が気になるし、スクリーンが舞台の奥にあるのでなんだか小さく感じるんだわ。
でも、中国映画を上映する確率が高いので、年に一回くらいはお邪魔することになるのよね。

今回の上映作品は『胡同(フートン)の理髪師』。
ものすごーく楽しみにしていたので、上映開始第一週でまだ込んでいるけれど、時間を捻出して行きました。

いやいや、久々に心の奥にじーんとくる映画を観たな、という感じ。
時々中国映画はクリーンヒットがあるのでやめられないんだな。
1年半ぶりの☆5つですよ。

でもね、万人受けするかどうかはちょっとわかりません。
ドキュメンタリータッチで、なにしろ主役が93歳のおじいさんですからね、
テンポがかなりゆっくりなんですよ。
これと言った大事件が起きるわけでもなく、日常を綴っているだけのストーリーだし。
私のまわりに座っていたお客さんの30%くらい(数えたんかい!)は途中寝てましたね。

私は「老人」「古い町並み」「動物」この3つが出てくるだけで条件反射のようにウルウルしちゃう性質なんで、かなり点数が加算されちゃってますけど。

93歳のチン大爺は朝6時に起き、午前中は三輪車で出張散髪に出かけ、午後は仲間とマージャンを楽しみ、夜9時には床につく毎日を送っています。
チン大爺の住む家は北京の古い町並みの一角にあり、入り組んだ細い路地を中国語で胡同(フートン)と呼びます。
オリンピックを控え、再開発の進む北京では、この胡同地区を取り壊す作業が行われており、チン大爺の家もいつかはその波に飲まれてしまうことでしょう。
そんな変化のもとでもチン大爺は不平をもらすでもなく、時代に反発することもなく、ただ自分の生き方だけは頑固に貫いています。
清貧とはこういうことを言うのでしょう。中国の伝説で言えば仙人の域?

人はいかに生きるのか、いかに死んでいくべきか、を静かに考えさせられます。
心に染み入る佳作。

胡同の理髪師@映画生活
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by leonpyan | 2008-02-14 20:50 | 映画 | Comments(0)
ドリーム・ワークスのクレジットから既にティム・バートンワールドが炸裂!
オープニングがもうオドロオドロしくて、わ、ヤバイ?と思ったけど、
やっぱりかなりスプラッターでした(^^;)。
こういうホラーチックな映画が動員者数一位になるって珍しいよね。
ジョニデ効果?来週は『母べえ』に抜かれるんでしょうか?(笑)

でも、ティム・バートンの世界はすごいね。
画面の隅々まで作りこんでいる。
これは劇場で観ないとね。
個人的には船が到着して、トッドがパイ屋に行くところまでの映像がブラボー!だった。

ジョニーはもちろんのこと、芸達者で揃えて、皆歌も上手い。
大好きなアラン・リックマンのいやらしいことと言ったら!(愛してます)
ティモシー・スポールやサシャ・バロン・コーエンは何であんなに怪しいの。(褒めてます)
掘り出し物は何と言ってもアンソニー役のジェイミー・キャンベル・バウアーでしょう。(眼福です)
うっつくし~~~。

暗く悲しいお話だけれど、不思議と鑑賞後の後味は悪くない。
歌と映像に酔いしれる2時間。
でも、血に弱い人はご用心。

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師@映画生活
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by leonpyan | 2008-01-25 21:26 | 映画 | Comments(4)

カンナさん大成功です!

久々に韓国映画を観た気がします。
最近では韓流もだいぶ落ち着いて、固定ファンが残ったという感じ。
私自身もソン・ガンホ兄貴の映画しかチェックしなくなったしね。

でも、この映画はスチールを見た時、すごーく観たいと思った。
何だかすごく元気が出そうな映画じゃないですか?

原作は日本の漫画だそうだけど(読んでません)、整形ネタは韓国にピッタリだよね。
上映前の予告編と一緒に「高須クリニック」の宣伝が流れたのは、便乗ですか?
スポンサーなんでしょうか?

まあ、ベタって言っちゃあ、ベタなんだけど、こういう前向きになれる映画はたまに観たくなります。
結局やっぱり外見なんかい!という結論はさておいて、特殊メイクから、変身後の切ない演技までヒロインのキム・アジュンは頑張ってましたね。
ピュアな感じがとてもいいです。
ちょっと笑えて、ちょっとホロリとして、気軽に楽しめる映画だと思います。

でも、キム・アジュン、昔の同級生にちょっと感じが似ているんだなー。
家が近かったので、1年くらい仲良くしていたんだけど、
美人で少々高ビーで、
いっつも上から目線で物を言われている感じがして嫌な思いをしてた。
オトコは皆、そっちに向くし(笑)、あれはトラウマになったね。
あの時の辛かった日々とコンプレックスの固まりだった自分を思い出してしまったよ。
今だったら、即、高須クリニックの門を叩いてたかも・・・・(爆)。

・・・・って、元気をもらったはずが、トラウマ思い出してどーすんだよ!

カンナさん大成功です!@映画生活
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by leonpyan | 2008-01-23 11:04 | 映画 | Comments(2)

中国の植物学者の娘たち

2008年の初鑑賞、初レディスデーで観た映画は『中国の植物学者の娘たち』。
何だかヘンな邦題ですよね。
わざわざ「中国の」って付けるところがミソで、
中国映画のようであって、中国映画じゃないんですね。

監督は『小さな中国のお針子』のダイ・シージエ。
フランスを拠点として活動しています。
この映画も製作はフランスとカナダ。
舞台は中国の西南地方(昆林市、となっていますが、昆明市と桂林市をもじっているのか?)ですが、
題材が同性愛を扱っているということで中国政府から許可が下りず、
ベトナムの北部で撮っているそうです。
ちょっと雰囲気が南国チックですが、それがかえって幻想的な雰囲気をかもし出しているかも?

映像の美しさ、特に二人の女性を追うカメラワークが素晴らしいです。
ただ、それぞれの人たちの感情の機微が表現し足りなかったのが残念。
撮影時には言葉の壁がずい分あったようなので、それも仕方ないのかな。

二人の女性が美しいのと対照的に
厳格で神経質な学者の父と
無骨で乱暴で気の利かない兄が無性に腹立たしい(笑)。
この二人は束縛する社会の象徴なんでしょう。

アン役のリー・シャオランが特にいいですねえ。
彼女の存在がこの映画に説得力を持たせています。
彼女を観るだけでも価値があるかな。
久々に素敵な中国女優を見つけたという気がしました。

※付け足し:今調べたら、リー・シャオランって、以前私がハマって観ていた
       『像霧像雨又像風』というドラマに出ていたのね。
       この時もはかなげで綺麗な役だったっけ。
       中国の女優はまだまだ層が厚そうですぞ。

中国の植物学者の娘たち@映画生活
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by leonpyan | 2008-01-02 21:55 | 映画 | Comments(4)

いらっしゃませ!ちょしと申します。映画・観劇の感想、旅行記、カメたちの写真などを載せています。よろしかったらコメント残してくださいませ♪


by ちょし