《シネマ歌舞伎》野田版 研辰の討たれ (2007)

【監督】
【出演】中村勘三郎 / 中村福助 / 中村橋之助 / 市川染五郎 / 中村獅童 / 中村勘太郎 / 中村七之助 / 中村源左衛門 / 片岡亀蔵 / 坂東彌十郎 / 中村扇雀 / 坂東三津五郎


★★★★ [80点]「役者魂」

先週BSフジで放送された『映画 中村勘三郎』を観た。

何度か舞台は観ているし、世代的にも近いので勘九郎時代からの活躍はある程度知っているつもりだったが、その革新的かつストイックな姿勢に今更ながらに打たれた。



ちょうど勘三郎主演のシネマ歌舞伎が上映中だったのでいいタイミングと思い、観賞。



これは舞台で観たかった。

勘三郎の動き、台詞、汗、すべてをその空間で体感したかった。

野田秀樹の脚本・演出は笑いも豊富。

小気味よいリズムの喜劇を観ているようで、役者さんたちも愉しんでいるのがわかる。

『映画 中村勘三郎』ではこの舞台の練習中の映像も映されていて、それがものすごい緊張感だっただけに、かえって胸に迫るものがある。

ひとつの舞台を作るまでの勘三郎の厳しさが笑いの中にオーバーラップする。



この舞台では今は亡き勘三郎、坂東三津五郎、中村源左衛門の3役者が活き活きと演じている。

彼らの演技はこうやって映像でしかもう観られないのかと思うと、残念でならない。


Posted by ちょし on 2016/08/05 with ぴあ映画生活

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# by leonpyan | 2016-08-05 21:33 | 映画 | Comments(2)
《シネマ歌舞伎》歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉 (2016)

【監督】
【出演】市川染五郎 / 中村勘九郎(6代目) / 中村七之助 / 坂東新悟 / 大谷廣太郎 / 中村鶴松 / 市村橘太郎 / 澤村宗之助 / 片岡亀蔵 / 市村萬次郎 / 坂東彌十郎


★★★★ [80点]「大見得がアップで!」

歌舞伎をシネマで?どんなものだろう、と行ってみたら、これがなかなか良かったです。

何といっても役者の表情がアップで見られるのはスクリーンならでは。

終了後に近くに座っていた二人連れの方々も「舞台を遠い席で見るよりいいんじゃない?」とお話されていました。



主演のお三方も活き活きと演じていて、躍動感がありました。

でも一番すごかったのは萬次郎丈ですかね。いつも美味しいところを持っていかれます。

尺が長いのでちょっと腰が痛くなりましたが、最後まで楽しめました。



シネマ歌舞伎、ちょっとハマりそうです。見逃した演目や、故勘三郎丈の演目も楽しみです。


Posted by ちょし on 2016/07/07 with ぴあ映画生活

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# by leonpyan | 2016-07-07 22:56 | 映画 | Comments(2)

和服のススメ その5

「和服のススメ」シリーズもそろそろ最終回。

ブログを上げて以来、私も最近着ています、というお声も頂戴して、嬉しくなったり。

でも、多いのが「興味はあるけれど、自分では着れないし・・・」というご意見。
そう、着物は洋服のようにささっと着れないのが一番の壁かもしれない。

お祝いやパーティの席で訪問着や留袖を着る、となれば美容院で着付けをお願いするのもありだけれど、
着物の醍醐味はやはり普段のちょっとした食事会やお出かけなどに着ていくこと。

日常で着物を楽しむなら、基本としては
お気に入りの小紋と紬と木綿の着物が1着ずつあれば十分と思う。

お茶席やあらたまった集まりに小紋、
友人との食事会や観劇や美術館などのちょっとしたお出かけに紬、
飲み会や街歩きに木綿。

そんな楽しみ方をするには、やはり自分で着てコーディネートして、お手入れもしなければならない。
最初はハードルが高いかもしれないけれど、一度越えてしまえばこちらのもの。
帯や半襟や帯揚げ、帯締めなどの小物を換えるだけでガラリと雰囲気が変わるのも面白い。

着付けを修得するにはやはり教室に通うのが一番確実だけれど、
時間がない、定期的に通うのは面倒、という人にお薦めなのが自習本。
私も何冊か買ってみたが、一番わかりやすかったのは『DVD付着物レッスン はじめての着付けと帯結び』。
帯結びのコツなどは本の写真を見ただけではわからないことも多く、DVDの動画はとても助かった。

とにかく機会があれば着る!
慣れることが一番かと。

さあ、皆さまも Let's wear the kimono!

(完)



春に茶道教室の皆さんと一緒に川越に行った時に誂えた唐桟。
江戸風味?
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# by leonpyan | 2016-06-28 22:26 | キモノ | Comments(2)

鎌倉のあじさい

梅雨の谷間の日、Yちゃんにお誘いいただき、鎌倉にあじさい詣でに行ってきました。

6時半に家を出て、明月院の8時半開門前を目指して。
8時には着いたのですが、既に開門を待つ人々の行列が。
それでもやはり午前中の早い時間に行くのが吉。
御朱印も比較的スムーズにいただけました。

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明月院ブルー。
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「悟りの窓」。
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そのあと東慶寺へ。
こんな八重のガクアジサイもありました。

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一旦鎌倉に出て、江ノ電に乗ったのですが
長谷寺のあじさい散歩道は一時間半待ちという放送があったので今年は諦めました。

久しぶりの鎌倉散策、気持ちよかったl
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# by leonpyan | 2016-06-17 13:40 | 旅行 | Comments(2)

和服のススメ その4

着物というのは不思議なもので、アンテナを立てておくと集まってきたりする。

最初は母からもらった小紋一枚だけだったのが、
姑からはその後、名古屋帯を譲り受けた。
帯は姑が気に入っていてどうしても手元に置いておきたくて処分せず取ってあったものだと言う。

姑はご友人にも声をかけてくれていたらしい。
秋になって、姑の学生時代からの親友で某百貨店の呉服売り場に勤務していらしたOさんから大きな箱の荷物が届いた。
色留袖1着、訪問着数着、色無地1着、白大島1着、道中着、塵除けコート、雨コート、袋帯1本、名古屋帯3本・・・・・
一夜にして私は着物長者になったような気分だった。
何せ呉服売り場にいらした方なので、センスはいいし、落款入りの着物も多い。
とても自分で買えるような着物ではなかった。

御礼の品をお送りし、お電話をしたときの言葉が印象的だった。
「もう私は着なくなってしまったし、差し上げる人がいて良かったわ。
袖を通してくれれば着物も喜ぶと思うわ。」

着物は息をしているような気がする。
お蚕さまが命がけで作った繭から生糸を取り、多くの人の手を経て一枚の美しい反物となる。
そして、それを誂えるときの高揚感。
着物にはいろいろな人の思いが込められている・・・。

長く着ることができて、洗い張りや仕立て直しができるのも着物の魅力のひとつである。
大学の卒業式に着た色無地は華やかなオレンジだった、とその2でも書いた。
この頃はテニス部でいい具合に日焼けもしていたので、
オレンジが似合うと言われていたのかもしれない。

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大学の卒業式にて。
就職も決まってのんびりして、この頃は一番ふっくらしていた時期かも(汗)。

さすがにこの色はもう着れなくなってしまった。
この色無地は母方の亡き祖母が用意してくれた丹後ちりめんの白生地を染めて仕立てたもの。
私にとってはどの着物よりも愛着がある。

何とかもう一度着られるようにしたい、と「あら船」さんに相談して、
染め換えて仕立て直していただくことにした。
色見本を見せてもらって和の色のあまりの多さにビックリ。
落ち着いた紫がかったピンク色をお願いした。

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この着物がまだ真っ白な反物だった時のことを何故か今でも鮮明に覚えている。
袖を通すと祖母の優しさに包まれたような幸せな気持ちになる。
着物は、確かに、息をしている。
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# by leonpyan | 2016-06-08 21:10 | キモノ | Comments(2)

いらっしゃませ!ちょしと申します。映画・観劇の感想、旅行記、カメたちの写真などを載せています。よろしかったらコメント残してくださいませ♪


by ちょし