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空海の風景

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空海関係の小説や伝記は遠い昔に読んだ気もするけれど、ほとんど覚えていません。
今回はある勉強会の先生にお借りしました。

先生は以前空海が若い頃に修行したという室戸岬にいらしたことがあるそうです。
その洞窟に入って外を見ると、まさしく空と海の青だけが目に入ってきた、とのこと。

そのお話を伺って、なぜかとても空海に興味を持ちました。
去年空海の自筆の書を目にする機会があったことも一因かもしれません。

司馬遼太郎の最高傑作とも言われる本作、上下二巻で最初の方はちょっと読みにくく、
結局読み終わるまでかなり時間がかかってしまいました。
それでも退屈というわけではなく、むしろ最初からかなり面白いのですが、
内容が少し難しい部分もあって読む速度は最後までそれほどUPしませんでした。

二箇所とても印象的な部分がありました。

ひとつは弘法大使はまだ高野山の奥の院で生きていらっしゃる、とされているということ。
入滅したとは言わず、入定したとされているらしいです。

もうひとつは空海の遣唐使としての留学時代の描写。
長安はそのころ世界第一級の都市であり、文化も最先端を行っていました。
そこで空海はその才能を存分に発揮します。
書の巧みさ、漢文の上手さ、知識の広さ。
長安の文人たちともかなり交流があったとされています。
空海は生涯に渡ってこの2年の留学時代を懐かしく思っていたに違いない、と司馬遼太郎は強調しています。

この空海の留学時代については、チェン・カイコー監督が製作中の映画『空海ーKU-KAIー』が来年公開されます。
原作は夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』、主演は染谷将太。
こちらもとても楽しみです。

最後に、この本は当然のことながら最澄と空海の関係性にも重きを置いています。
この二人の偉人、どちらにより惹かれるかと言えば、私はやはり空海でしょうか・・・。

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by leonpyan | 2017-07-29 21:17 | 書籍 | Comments(0)

十年

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十年 (2015)

【監督】クォック・ジョン / ウォン・フェイパン / ジェヴォンズ・アウ / キウィ・チョウ / ン・ガーリョン
【出演】


★★★★☆ [90点]「香港の霧は晴れるのか」

低予算、ノースター、無名の監督たちのオムニバス。
にもかかわらず2016年の香港金像奨に輝いている。

香港がイギリスから中国へ返還されて20年がたった。
そして、この映画は10年後の未来を描いている。

社会派問題作である本作は日本でどのくらい受け入れられるのだろうか。
若干難解な部分もあるが、アジアに注目している人は是非観てほしい。
エネルギッシュでミステリアスな香港を知っている人、愛している人は見逃してはならない。
カンフー映画や黒社会映画やウォン・カーウァイ映画だけを観て香港映画通と思ってはいけない。

第1話『エキストラ』でため息をつき、
第2話『冬のセミ』で暗澹たる気分になり、
第3話『方言』で苦笑する。
第4話『焼身自殺者』はさらに辛くなる。
しかし、第5話『地元産の卵』では少しだけ霧の晴れ間から日が差してくる。
この構成が見事だと感じた。


Posted by ちょし on 2017/07/26 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2017-07-26 18:11 | 映画 | Comments(0)

テアトル・ノウ東京公演

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観劇は大好きなのに、能楽は敷居が高い気がして今まで足を踏み入れませんでした。
叔父が謡と仕舞を長年やっていて、発表会にもしょっちゅう誘われるのですが、
昔一度行って、退屈だったので、それ以来理由をつけて断っていました。
(私の結婚式の時に謡を披露させなかったと言って未だに嫌味を言われます・・・。)

それが、縁あって、ある勉強会の先輩の方に能楽の公演のご案内をいただき、俄然興味がわいてきました。
第三十四回 テアトル・ノウ東京公演。
この公演には事前講座というのがあって、演目のあらすじ、見どころなどの説明を伺えるというのです。
これはいいデビューの機会だわ、と事前講座と公演の両方に申し込みました。

事前講座は神楽坂の矢来能楽堂で6月18日に行われました。
本公演での演目『巴』についてのお話だけでなく、能面についてや、装束の着付けも見せていただき、興味深いものでした。

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そして昨日、本公演に行ってきました。
ただ、ものすごく楽しみにしていたにも関わらず、夏バテとこの数日間の低気圧のせいで頭が重く、
出かける直前まで寝ていたりして、結局着ていく予定だった夏着物も断念したという・・・。
公演も100%堪能したとは言い切れない状態で、出直したい気分でした。

本郷の宝生能楽堂は矢来能楽堂よりも客席が広く、舞台は屋外を模した雰囲気でした。
席は正面の2列目。
初心者のくせにこんなに恵まれたシチュエーションでいいのかしらと思うくらいでした。

まずは「能 『三笑』」。
中国の虎溪三笑の逸話にちなんだ演目です。
慧遠禅師、陶淵明、陸修静のそれぞれの翁姿が面白く、唐子役の谷本悠太朗くんがとても可愛かったです。

続いて「狂言 『舟渡聟』」
船頭役は人間国宝の野村万作氏!
これは本当に面白くて、私は能よりも狂言にハマってしまいそうです。
野村万作さんは御年86歳だそうですが、声も張りがあるし、動きもいいし、何よりとてもチャーミング。
すっかりファンになってしまいました。

その後三演目の仕舞があり、休憩20分。
トイレの列がものすごくてびっくりしましたが、何とか時間には間に合いました。

そして事前講座でも取り上げられた「能 『巴』」。
まさしく幽玄の世界です。
シテ役の味方玄さんが講座で見どころを熱く語ってくださったので、
巴の動きひとつひとつが意味を持って迫ってきました。
衣装も素晴らしかったし、佇まいが美しかった。
最後に巴が振り向いたあの余韻は忘れられません。
お囃子も素晴らしかった!

会場では夏着物の方も多く、眼福でした。
歌舞伎座とはちょっと雰囲気が違い、割と落ち着いた色調の織りの着物が多かったと思います。
上布や芭蕉布など、憧れの夏着物がたくさん。
御髪もご自分でさらっとまとめた方が多くて、着姿が自然で、年を重ねてこんな風に和服を着れたらと思いました。

能楽を堪能できるようになるのはまだ程遠いですが、機会あればまた行きたいと思います。
お声かけくださったS先生に感謝申し上げます。

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by leonpyan | 2017-07-23 22:56 | 観劇 | Comments(0)

屋形船!

暑中お見舞い申し上げます。
ああ、暑い。暑いというと尚更暑いけど、やっぱり暑い。

こんな時は納涼企画で暑気払いですよね。
いつもお世話になっている呉服屋「あら船」さんが屋形船を貸切って浴衣イベントを開いてくださいました。
わりと大きな船なので30名まで大丈夫、ということでしたので、
私も着物に興味のありそうなお友だちにお声かけをして、8名で参加してきました。

出航は北品川から。
屋形船「むつみ丸」は「一龍屋台村」の奥が船着き場になっています。

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東京は梅雨も明け、夏日が続いています。
着物はなかなかハードで汗だくですが、まだ最初のうちは涼し気に見えるかな?

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(この写真は貰い物。三人とも凛とした感じでちょっとお気に入り。J子さん、謝謝!)


屋形船と言うとお座敷を想像しますが、最近は掘りごたつ式や椅子式も多いらしいです。
今回は皆さん浴衣か夏着物がドレスコードでしたので、ラクなように椅子席にしてくださいました。

お食事は前菜盛り合わせ、お刺身盛り合わせ、揚げたて天ぷら、粽、食後のメロン。
ドリンクは飲み放題。
お刺身もとても新鮮でしたし、天ぷらがとっても美味しかったです。
私は油っこいものが苦手なのですが、こちらの天ぷらはサクサク美味しくて平らげてしまいました。

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5時に北品川を出航し、お台場で少し停泊、その後スカイツリーの見えるところまで隅田川を上がって、Uターンして7時半に下船です。

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お食事とお酒を楽しんだ後は屋根の上のデッキに上がりました。
風が気持ちよく、文字通り涼みました!

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もうデッキに上がったころにはすっかりビールでいい気分。
髪も着物ももう既によれよれでスミマセン。
この日の着物は麻の浴衣。
絞りの半幅帯がポイントです。

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だんだん夕陽が沈んできました。

デッキを降りて席に戻るとカラオケタイムになっていました。
カラオケ・・・もう10年以上歌っていない・・・
当然声ももう出ませんが、こういう時は恥をかき捨てて歌ってしまえ!
ということで、皆さまのお耳汚しをさせていただきました・・・。
もちろん昭和の歌ですが・・・(苦笑)。新しい歌も練習しなくちゃ。

この日の余興は屋形船俳句!
5、7、5のうち、最初の句は「屋形船」のお題で決まり。
一人一人に短冊が配られ、そこには7か5の数字が書いてあります。
7だった人は中の句の7文字を書く。
5だった人は結びの句5文字を書きます。
それをランダムにつなげて、どの句がエクセレントかをみんなで投票します。
この日の優秀賞は「屋形船 浴衣美人と 赤ら顔」でした。
あら船さんが用意してくださった賞品は何だったのかな?

そうこうしているうちに北品川の船着き場に到着。
2時間半の楽しいひと時を過ごしました。
屋形船、いいわあ。
また来年も是非参加したいです!

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素敵なイベントを企画してくださったあら船の大女将さん、女将さん、妹さん、ありがとうございました。
ご一緒した皆様、楽しかったですねー。ありがとうございました!

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by leonpyan | 2017-07-21 22:40 | キモノ | Comments(0)

髑髏城の七人 Season鳥

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劇団☆新感線の『髑髏城の七人』花鳥風月シリーズのうち、第二弾の「Season鳥」を観てきました。
第一弾の「花」とは雰囲気も変わって今回は歌と踊りと笑いにあふれた舞台でした。

前回小栗旬の演じた捨之介を阿部サダヲが。
もうそこから違う匂いがします。
シュッとした着流しだったのが、今回は忍者のいでたち。
主演が変わるだけで全体の雰囲気もガラッと変わりますね。
今回は笑いが多い舞台でした。

蘭兵衛役の早乙女太一の立ち姿の綺麗なこと。
殺陣も超速恰好いい。

極楽太夫は松雪泰子。
綺麗なのはもちろんですが、今回は歌う、歌う。結構イケる。

前回面白いところを全部持って行った古田新太の贋鉄斎は池田成志が演じています。
今回もかなり弾けていて、阿部サダヲとの掛け合いも軽快でした。

そして、私が最近注目している森山未來の天魔王!
ビジュアルよし、殺陣よし、演技よし!
爬虫類系のお顔もよいわー(笑)。

今回も楽しめました!
花、鳥、と来て、次は風だけれど、キャストがいまひとつ好みの人がいないので、パスの予定。
最後の月のキャスティングに期待が募ります。


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by leonpyan | 2017-07-12 22:52 | 観劇 | Comments(0)
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森昌子主演の舞台チケットをいただいたので、行ってきました。
森昌子と言えば懐かしの中三トリオ。
実は同級生であります。私は山口百恵ファンでしたが(^^;)。

『のど自慢』と言えば井筒監督の映画ですよね。
確か室井滋主演。
観たような、観てないような、覚えてないからきっと観てないんでしょう(って観てても記憶にないって最近多いけど)。

ジャニーズのタレントさんも出演しているので、意外と若い女性客も多かったです。

演技は小川菜摘が良かった。
スタイルもいいし、可愛い方ですね。

さすがに皆さん歌の上手い役者さんが揃ってます。
天宮良、上手かった。昔、ちょっとファンだったのよね(笑)。
あ、もちろん森昌子は上手かったです。でもなあ、舞台の上でのオーラがいまひとつかなあ。
のど自慢シーンで『UFO』や『フォーチュンクッキー』がかかったのも楽しかった。
最後の舞台挨拶で上原多香子、湖月わたる、天宮良、河合郁人が4人で踊るんだけど、さすがに皆さん踊りのキレがいいですね。
見どころ満載、楽しめました!

Cちゃん、チケットありがとうございました!

『音楽喜劇 のど自慢 ~上を向いて歩こう~』
原作:映画『のど自慢』
監修・演出=井筒和幸
脚本・演出=モトイキシゲキ
森昌子、河合郁人、湖月わたる、上原多香子、寺西拓人、小川菜摘、モロ師岡、天宮良、前田吟、牧野尚之


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by leonpyan | 2017-07-03 22:52 | 観劇 | Comments(0)

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by ちょし