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ツリー・オブ・ライフ

ツリー・オブ・ライフ (2011)

【監督】テレンス・マリック
【出演】ブラッド・ピット / ショーン・ペン / ジェシカ・チャスティン / フィオナ・ショウ / ハンター・マクラケン / ララミー・エップラー / タイ・シェリダン

★★★ [60点]「評価に戸惑う壮大な叙情詩」

この夏楽しみにしていた『ツリー・オブ・ライフ』と『シャンハイ』、

どちらも思いのほか「映画生活」での評価が低いので少し迷ったけれど、

とりあえずこちらを先に鑑賞。



なるほど、これは評価が難しい映画だと思う。

カンヌのパルムドールをとっていなかったら、これほどまでにTVCMは出なかっただろう。

このCMが二大スター共演の家族の物語と謳っているのは若干ミスリードであるとも言えなくもない。



根底には宗教観があり、生と死、人間の存在の意味を静かに考えさせる意図があると思うのだが、

エンターテインメントを期待して観に来た客には憤懣ものだろう。

ましてやキリスト教に疎い日本人にはほとんど意味不明に違いない。



正直、私も前半は一瞬記憶が無くなったし(私は映画で寝ることはあまりない)、

ストーリー的にも言葉足らずな面が多く、「結局何が言いたいのだろう?」と思わずにはいられなかった。



ただ、不思議と鑑賞後は心地よい感覚がある。

映像がヒーリング系という感じなのだ。

この世界の誕生、母の胎内にいる感覚、子供のときの視点、そして自我の目覚め。

そんな道筋を追体験できる映像なのである。



評価ができるのはそんなところかな。

ストーリー的には・・・すみません、劇場でわざわざ鑑賞するには辛い・・気が(汗)。


Posted by ちょし on 2011/08/25 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2011-08-25 08:57 | 映画 | Comments(0)

コクリコ坂から

コクリコ坂から (2011)

【監督】宮崎吾朗
【出演】

★★★★ [80点]「年齢がバレそうな映画」

もともとジブリ作品のファンというわけではなく、

今回も観る予定にはなかったのですが、

時間つぶしにちょうどいいスケジュールだったのがこの映画でした。

期待もせずに観たわりには、かなり楽しめました。



夏休みですから、お子さんを連れてきている家族連れもいて、

普通ならお母さんがお子さんに「面白かった?」と聞くのでしょうが、

映画終了後、お母さんに「おもしろかった?」と素直に聞いている小さな女の子がいたのが印象的でした。

きっとお母さんが観たかったのね。

小さい子には面白さがわかったかなあ。



昭和の時代を知っているかどうかで、この映画の評価は分かれるのではないでしょうか。

一番ハマるのは完全に映画の時代とダブる50代~60代ですよね。

東京オリンピックを知っている世代なんて言うと、年がバレちゃいますね~。

とにかく映像が懐かしい。何もかも。

(私的には特にお肉屋さんのコロッケに反応。)



ストーリーは淡々とした大映ドラマって感じですが、

最後にまとめるのが少し急ぎ足過ぎて、

もうちょっと余韻が欲しかった気もします。

でも最後に風呂敷をチャチャッとたたむのはジブリの映画のお約束かも?

過程を味わうのが観賞法としては正解なんでしょうかね。

この映画で一番見せたかったのは、多分「日常」なのでしょう。


Posted by ちょし on 2011/08/09 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2011-08-09 00:16 | 映画 | Comments(0)

サンザシの樹の下で

サンザシの樹の下で (2010)

【監督】チャン・イーモウ
【出演】チョウ・ドンユィ / ショーン・ドウ / シー・メイチュアン / リー・シュエチェン / チェン・タイシェン / スン・ハイイン

★★★★ [80点]「計算された原点回帰」

ストーリーはとても古典的な純愛ストーリーで、特に目新しさはないのだけれど、

そこはさすがにチャン・イーモウ、この手の映画はまかせなさい、とばかりにしっかりまとめてます。

下手をすれば単調で幼稚な恋愛モノになりそうなお話ですが、この映画の中国国内での成功の鍵はやはり主演二人の初々しさにあるのでしょう。

キャスティングの上手さもチャン・イーモウの真骨頂と言えます。

ヒロインのチョウ・ドンユィはか細くて薄幸そうな表情をしているのですが、笑ったときにパッと明るくなるのが素晴らしいですね。

舞台で踊る場面でも凛とした顔がいい。将来はものすごく化けるかもしれません。

相手役スンを演じたショーン・ドウ、チャン・イーモウにしては珍しく正統派二枚目を起用。

これがまた若い頃の中井貴一に似ていて、私の好みでした(笑)。



チャン・イーモウお得意の色彩にこだわった映像は前面に出さず、あくまで色調を地味に抑え、ピュアな白を多く配したことも原点回帰の一つの手法でしょうか。

場面の転換にブラックアウトと説明字幕を多用したのも昔話を紙芝居で語るかのごとく計算された演出なのでしょう。



高度成長をひた走る現代中国ではありますが、そこに至るまでには大勢の人が政治闘争に翻弄され、国の政策のために命を落とす人たちも少なくなかったわけです。

そんな時代を経て今がある、ということを還暦を迎えたチャン・イーモウ監督も噛みしめているのかもしれません。

そして、もしかしたら、昔に置き忘れてきてしまったものをもう一度探し出す意味も含んでいるのかもしれない、なんて思います。


Posted by ちょし on 2011/08/03 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2011-08-03 22:53 | 映画 | Comments(2)

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by ちょし