カテゴリ:映画( 281 )

《シネマ歌舞伎》野田版 研辰の討たれ (2007)

【監督】
【出演】中村勘三郎 / 中村福助 / 中村橋之助 / 市川染五郎 / 中村獅童 / 中村勘太郎 / 中村七之助 / 中村源左衛門 / 片岡亀蔵 / 坂東彌十郎 / 中村扇雀 / 坂東三津五郎


★★★★ [80点]「役者魂」

先週BSフジで放送された『映画 中村勘三郎』を観た。

何度か舞台は観ているし、世代的にも近いので勘九郎時代からの活躍はある程度知っているつもりだったが、その革新的かつストイックな姿勢に今更ながらに打たれた。



ちょうど勘三郎主演のシネマ歌舞伎が上映中だったのでいいタイミングと思い、観賞。



これは舞台で観たかった。

勘三郎の動き、台詞、汗、すべてをその空間で体感したかった。

野田秀樹の脚本・演出は笑いも豊富。

小気味よいリズムの喜劇を観ているようで、役者さんたちも愉しんでいるのがわかる。

『映画 中村勘三郎』ではこの舞台の練習中の映像も映されていて、それがものすごい緊張感だっただけに、かえって胸に迫るものがある。

ひとつの舞台を作るまでの勘三郎の厳しさが笑いの中にオーバーラップする。



この舞台では今は亡き勘三郎、坂東三津五郎、中村源左衛門の3役者が活き活きと演じている。

彼らの演技はこうやって映像でしかもう観られないのかと思うと、残念でならない。


Posted by ちょし on 2016/08/05 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2016-08-05 21:33 | 映画 | Comments(2)
《シネマ歌舞伎》歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉 (2016)

【監督】
【出演】市川染五郎 / 中村勘九郎(6代目) / 中村七之助 / 坂東新悟 / 大谷廣太郎 / 中村鶴松 / 市村橘太郎 / 澤村宗之助 / 片岡亀蔵 / 市村萬次郎 / 坂東彌十郎


★★★★ [80点]「大見得がアップで!」

歌舞伎をシネマで?どんなものだろう、と行ってみたら、これがなかなか良かったです。

何といっても役者の表情がアップで見られるのはスクリーンならでは。

終了後に近くに座っていた二人連れの方々も「舞台を遠い席で見るよりいいんじゃない?」とお話されていました。



主演のお三方も活き活きと演じていて、躍動感がありました。

でも一番すごかったのは萬次郎丈ですかね。いつも美味しいところを持っていかれます。

尺が長いのでちょっと腰が痛くなりましたが、最後まで楽しめました。



シネマ歌舞伎、ちょっとハマりそうです。見逃した演目や、故勘三郎丈の演目も楽しみです。


Posted by ちょし on 2016/07/07 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2016-07-07 22:56 | 映画 | Comments(2)

殿、利息でござる!

殿、利息でござる! (2016)

【監督】中村義洋
【出演】阿部サダヲ / 瑛太 / 妻夫木聡 / 竹内結子 / 寺脇康文 / きたろう / 千葉雄大 / 橋本一郎 / 中本賢 / 西村雅彦 / 山本舞香 / 岩田華怜 / 堀部圭亮 / 斉藤歩 / 芦川誠 / 中村ゆうじ / 上田耕一 / 重岡大毅 / 羽生結弦 / 松田龍平 / 草笛光子 / 山崎努


★★★★☆ [90点]「良心が呼び戻される映画」

ポスターの雰囲気と、主演が阿部サダヲということで、コメディを想像していたら、泣かせるいいお話でした。

大河ドラマや捕り物帖のような時代劇では決して語られない、庶民の知恵と実直さ。

自分の中に潜む(と信じたい)良心が呼び覚まされる気がします。

こういう映画は大ヒットして語り継がれていってほしいですね。



キャストも素晴らしい。

阿部サダヲ、瑛太はもちろんのこと、わき役も手堅い。

妻夫木聡の抑えた演技も感動させられました。

草笛光子が出てくるとどうしてあんなに画がしまるのでしょう。

松田龍平のにくたらしさも最高でした。


Posted by ちょし on 2016/05/25 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2016-05-25 21:20 | 映画 | Comments(2)

ルーム

ルーム (2015)

【監督】レニー・アブラハムソン
【出演】ブリー・ラーソン / ジェイコブ・トレンブレイ / ジョアン・アレン / ショーン・ブリジャース / トム・マッカムス / ウィリアム・H・メイシー


★★★★☆ [90点]「絶妙な構成」

いい映画だった。



前半は観ているこちらも閉塞感と絶望感で欝々としてくるが、この映画の本当のテーマは後半にある。

そのコントラストがとてもよく効いていて、映画の構成としては完璧だと思う。

途中の脱出劇もドキドキハラハラ、サスペンスとしてもなかなかよくできている。



アカデミー主演女優賞のブリー・ラーソンの演技はもちろん良かったけれど

ジャック役のジェイコブ・トレンブレイくんが素晴らしい!

重苦しいテーマだけれど、ジャックの天真爛漫さと愛くるしさはブリーが演じるママだけでなく、観客の私たちの心も救ってくれる。



オススメ映画ではあるけれど、閉所恐怖症の人には辛いかもしれない。

私も二回観るかと聞かれたら、ちょっと答えに詰まるかも。


Posted by ちょし on 2016/04/15 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2016-04-20 11:08 | 映画 | Comments(0)

キャロル

キャロル (2015)

【監督】トッド・ヘインズ
【出演】ケイト・ブランシェット / ルーニー・マーラ / カイル・チャンドラー / ジェイク・レイシー / サラ・ポールソン


★★★★★ [100点]「これぞ映像美」

久しぶりにスクリーンの女優たちに歓喜しました。

キャロルを演じたケイト・ブランシェットは私にとっては『裏窓』のグレース・ケリーの気品と美貌に匹敵。

テレーズを演じたルーニー・マーラは『麗しのサブリナ』のオードリー・ヘプバーンを彷彿とさせる可憐さ。



キャロルの表情一つ一つにドキドキし、テレーズのまなざしにキュンとする。

観ている私までその吸引力に抵抗できなくなりそうになりました。



女優さんたちの美しさに華を添えるのが、画面の隅々まで凝った小物や家具。

キャロルの使っている香水は何なのでしょうか?

名前はわからないけれど、その香りに酔いしれました。



文句なく、最高の愛の映画。


Posted by ちょし on 2016/02/17 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2016-02-17 16:50 | 映画 | Comments(0)
スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (2015)

【監督】J.J.エイブラムス
【出演】ハリソン・フォード / キャリー・フィッシャー / アダム・ドライバー / デイジー・リドリー / ジョン・ボヤーガ / オスカー・アイザック / ルピタ・ニョンゴ / アンディ・サーキス / ドーナル・グリーソン / グェンドリン・クリスティー / アンソニー・ダニエルズ / ケニー・ベイカー / ピーター・メイヒュー / マーク・ハミル / マックス・フォン・シドー


★★★★☆ [90点]「突っ込みどころもお愛嬌」

リアルタイムでエピソード4を観たのは学生のとき。

それ以来欠かさずに観て、DVDも全巻揃えているファンの一人ですが、

3部作の最終章が観られるとは思っていなかったので、今回の“覚醒”は本当に嬉しかった。



内容的にも設定的にも突っ込みどころは多々あれど、それをワイワイと家族と論じるのも鑑賞後のお楽しみのひとつ。

普段は映画は一人で観ることが多いけれど、これだけは家族と観ることにしています。



全体的な感想としては、とても無難にまとめたという感じ。

バトンを受けたJ.J.エイブラムスは最大限にスターウォーズファンを気遣いながらこの作品を創りあげたに違いありません。

若干の不満点もないわけではありませんが(特に男性陣に魅力的なキャラがまだ見つからないこと)、最終的な評価はシリーズが終わってからにしようと思います。

今はとにかく次作への期待で盛り上がってます!





Posted by ちょし on 2015/12/28 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2015-12-28 21:54 | 映画 | Comments(0)

黒衣の刺客

黒衣の刺客 (2015)

【監督】ホウ・シャオシェン
【出演】スー・チー / チャン・チェン / 妻夫木聡 / 忽那汐里 / シュー・ファンイー / ニー・ダーホン / ヨン・メイ / レイ・チェンユイ / シェ・シンイン / イーサン・ルアン


★★★☆ [70点]「満足度点数は二度見た平均値」

期待を胸にふくらませて観た一回目。
のっけから状況がつかめず、
え、この人は何?この人とこの人の関係性は?と筋を追うことに終始し疲れ、
え??これで終わり??と、頭の中が???だらけでエンドロール。
復習しようとプログラムを買いに受付に寄ると公開後わずか3日目にして売り切れ。
(きっと皆思うことは同じで、鑑賞後謎を解くために買いに走ったんですね)
一緒に行った台湾出身の後輩によれば、
セリフが古語すぎて意味が取れず、日本語字幕を観ていたと言うし、
原作の『聶隠娘』とも話が違うのでよくわからなかったそうな。
美しい映画で、スー・チーとチャン・チェンの演技も良かったと思うけれど、
やはりストーリーがわかりずらく、観客を置き去りにしてしまうような映画はちょっとどうなの・・と思うので、
このときの満足度は50点だった。

それでも何故か、嫌い、と切って捨てられない思いも残る。
映画の中で使われる調度品(根津美術館のシンボルでもある青銅器、双羊尊も出てくる!)や
女性の身支度シーンは興味深かったし、
一つ一つの情景が切り取って写真にして飾りたいくらい素晴らしい。
いや、画面の中の風の動きや音の演出は細部まで計算され尽くされていて、切り取ってしまうのは勿体ないかな。

そこで、プログラムを友人に買ってきてもらいざっと復習&予習をして、二度目の鑑賞に臨んだ。

今度はストーリーを追うことに神経を使わず、
ゆったりと画面の中の世界観に身を委ね、
隠娘の静かな表情の中に自分の気持ちを重ねながら観た。
すると、最初の鑑賞の時とは全く別の感情が生まれてきた。
何と幸せな108分だったであろうか。
自然の美しさと対比して映し出される人間たちの哀しい運命。
しかし、希望がないわけではない。
これは自立と再生への物語でもある。
二度目の満足度は90点。

・・・というわけで、平均値は70点でした。


Posted by ちょし on 2015/09/28 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2015-09-28 21:54 | 映画 | Comments(0)

駆込み女と駆出し男

駆込み女と駆出し男 (2015)

【監督】原田眞人
【出演】大泉洋 / 戸田恵梨香 / 満島ひかり / 内山理名 / 陽月華 / キムラ緑子 / 木場勝己 / 神野三鈴 / 武田真治 / 北村有起哉 / 橋本じゅん / 山崎一 / 麿赤兒 / 中村嘉葎雄 / 樹木希林 / 堤真一 / 山崎努 / 宮本裕子 / 松本若菜 / 円地晶子 / 玄里 / 中村育二 / 高畑淳子 / 井之上隆志 / 山路和弘 / でんでん


★★★★★ [100点]「脚本の妙」

ぴあ映画生活ランキングの信頼度の高さはかなりなものかもしれません。
時間ができたので、何か映画を観ようと思い、ランキング一位(5/25現在)を選んだというヘタレな自分ですが、大正解でした。

まず脚本が素敵。
台詞の分量がかなり多い上に
リズムと掛け合いが肝になっていますが
それをしっかり演じられる俳優さんたちも素敵。
(大泉洋はNGもたくさん出したみたいですが、それは頷ける)

登場する主要人物一人一人が愛おしいですね。
駆け込む三人の女たちがそれぞれ格好いい。
江戸時代の女性は社会的な立場は弱くても、芯が強かったということか。
お吟さん、あでやかだった。法秀尼さま、綺麗だった-。

とにかく儲けものの作品でした!


Posted by ちょし on 2015/05/25 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2015-05-25 22:17 | 映画 | Comments(0)
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KANO~1931海の向こうの甲子園~ (2014)

【監督】マー・ジーシアン
【出演】永瀬正敏 / 坂井真紀 / ツァオ・ヨウニン / 大沢たかお / 伊川東吾 / チャン・ホンイー / ツォン・ヤンチェン / シエ・チュンシェン / シエ・ジュンジエ


★★★★☆ [90点]「劇場は満員御礼」

上映時間3時間5分!?野球映画興味ないし・・・。
台湾で話題になっていたときはあまり食指が動かなかったんだけれど、
制作総指揮が『海角7号』『セデック・バレ』のウェイ・ダーションと知って、行くことにしました。

皆さんも書いているけれど、3時間5分はあっという間。
途中、台風のシーンなど冗長かな、と思う点はあったものの、それがかえって後半の試合シーンのスピード感との対比になっています。
クライマックスの盛り上がりも十分。
後味もよく、幸せな気分で劇場を出ました。

ただ、八田興一のエピソードをはさんだのはちょっと違和感あったかな。
この時代の嘉義にとっては重要な人物なんだろうけれどね。

台湾俳優さんたちの日本語は聞き取れない箇所もあったりしたけれど、その一所懸命さがストレートに心に伝わってくる。
台湾の人たちの温かさ、優しさがそのまま映画にも反映されていると思います。
野球チームのメンバーたちは面構えもよく、体格もよく、格好よかったです。

ウェイ・ダーションは台湾のアイデンティティを絶えず見つめている人。
これからも目が離せない映画人の一人です。


Posted by ちょし on 2015/02/01 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2015-02-01 00:31 | 映画 | Comments(0)

薄氷の殺人

薄氷の殺人 (2014)

【監督】ティアオ・イーナン
【出演】リャオ・ファン / グイ・ルンメイ / ワン・シュエピン / ワン・ジンチュン / ユー・アイレイ


★★★★ [80点]「吐く息の白さ」

車のナンバーが「黒」と書いてあるので、黒竜江省が舞台だということはわかるが、
冬の寒さが登場人物の吐く息の凍てつくような白さでこちらにも伝わってきて、何とも寒々しい。
氷の上をすべるグイ・ルンメイがまた危うい感じで、感情がなさそうな、それでいて誘ってくるような。
こんなところからタイトルの薄氷がついたのか。

最初はグイ・ルンメイ目当て(『藍色初恋』から注目の女優さん。出演作は結構観ています)だったけれど、
予告編やポスターではいまいちっぽく思えたリャオ・ファンがなかなか良かった。


Posted by ちょし on 2015/01/18 with ぴあ映画生活

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by leonpyan | 2015-01-18 14:55 | 映画 | Comments(0)

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by ちょし