2007年 02月 22日 ( 1 )

墨攻

この映画、オリジナルは日本で出版された小説で、
その後漫画になってアジアで人気が出たんだそうですが、どちらも読んでません。
まっさらな状態で観て来ました。
なかなか面白かったです。

中国武侠映画と言うと、ワイヤーや役者の超人的なアクションがお約束ですが、『墨攻』にはそれがありません。
見せ場はもちろん戦闘場面なんですが、この映画の魅力は攻防の駆け引きと、墨家という存在そのものにあります。
孤高の墨家策士をアンディ・ラウがとても抑えたいい演技で魅せています。

惜しむらくは、戦闘の舞台となる梁城の地形を最初の段階でわかりやすく説明してほしかったかな。
それがはっきりわかれば、革離@アンディ・ラウの作戦にもっと感心できたと思うんですが。

墨子・・って、遥か昔、高校の世界史でちょろっとやった覚えがあるくらいで、どんな思想だったのかも全く忘れてました。
ご興味のある方は「墨子」あるいは「墨家」でWikipedia検索してみてください。

墨家には十大主張というのがあるそうなんですが、その中でもこの映画で強調されているのは「兼愛」と「非攻」。
「兼愛」と言うのは儒家が「家族愛」を重んじるのに対し、それは偏愛であるとして、全ての人を平等に愛することを意味します。
「非攻」は他国への侵略戦争を否定、ただし防衛のための戦争は肯定。
墨家は実際にはこの「防衛」に長けており、大国に侵略される小国の防衛に協力していたとされています。
この映画でも城の攻防戦がストーリーの要です。

今でも「墨守」と言う言葉は中国語でも日本語でも辞書に載っているんですね。
意味は「固く守る」こと。
でも、この映画は『墨守』ではなく『墨攻』。
それは何故か?
そのへんを考えてみると、この映画の意図するところが見えてくるかもしれません。
今の時代に思い出さなくてはならない大切なことをこの映画は問いかけているような気がします。
「兼愛」と「非攻」・・・重いテーマです。

墨攻@映画生活
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by leonpyan | 2007-02-22 22:12 | 映画 | Comments(2)

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