2005年 11月 19日 ( 1 )

親切なクムジャさん

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パク・チャヌク監督の復讐三部作最終章、
普通この題材だと東京のミニシアター系などでひっそりと上映されてしかるべきなんだけど
地元のシネコンでもかかっていたのでこれ幸いと行ってきました。

10人ほどの観客、客層はご婦人のペアとか年配カップルが中心で、
もしかしたら韓流や『チャングム』のイメージで観に来ているのかなぁとちょっと心配になりました。
途中退席者はなかったので皆さんちゃんと覚悟の上で観に来ていたのかも?
いや、実はばりばりマニアな人たちだったりして?

映画の作りは寓話的で、主演がもしイ・ヨンエではなかったら、
完璧ブラック・コメディになっていたかもしれません。
何だかんだ言ってもイ・ヨンエは真面目に「演技」しちゃうんですよね。
私は実はその真面目さが今ひとつ食い足りなかったりするんだけど、
今回はその真面目さが妙にこの映画の世界にマッチしていたような気がしました。
イ・ヨンエいじりの部分や小ネタのような数々のエピソードもそれなりに楽しめます。

私は三部作の中では『復讐者に憐れみを』が一番衝撃的でしたが好きではなく、
『オールドボーイ』はよく出来ていましたが納得いかず、
『クムジャさん』は一番出来がよくない気がしましたが一番好きです(何のこっちゃ)。

三部作のラストとして考えればこれは監督なりの決着でもあるのかな、と感じました。
『復讐者に憐れみを』はあまりに痛く、『オールドボーイ』はあまりに理不尽。
『クムジャさん』では初めて復讐される者が復讐されて当然な存在になりました。
それなのに観ている私たちはカタルシスを得られない。
復讐シーンがかえって滑稽ですらあります。
後半、登場人物が増えて、クムジャの復讐という焦点がボケてしまった気がするのですが、
それこそが監督の意とするところだったのでしょうか。
最後まで親切だったクムジャさんは結局救われたのでしょうか。

親切なクムジャさん@映画生活

〔追記〕

ネタバレにつき注意☆
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by leonpyan | 2005-11-19 00:48 | 映画 | Comments(4)

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