閑遊閑吟
2024-03-11T11:01:40+09:00
leonpyan
いらっしゃませ!ちょしと申します。映画・観劇の感想、旅行記、カメたちの写真などを載せています。よろしかったらコメント残してくださいませ♪
Excite Blog
三月大歌舞伎 夜の部
http://leonpyan.exblog.jp/33279844/
2024-03-10T16:58:00+09:00
2024-03-11T11:01:40+09:00
2024-03-10T16:58:34+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
3月8日(金)歌舞伎座にて夜の部鑑賞。
一、伊勢音頭恋寝刃
福岡貢 松本幸四郎
今田万次郎 尾上菊之助
料理人喜助 片岡愛之助
正直正太夫 坂東彦三郎
奴林平 中村歌昇
油屋お岸 坂東新悟
杉山大蔵 大谷廣太郎
桑原丈四郎 中村吉之丞
猿田彦太夫 市村橘太郎
銅脈の金兵衛 松本錦吾
徳島岩次実は藍玉屋北六 中村亀鶴
藍玉屋北六実は徳島岩次 片岡市蔵
叔母おみね 市川高麗蔵
油屋お鹿 坂東彌十郎
藤浪左膳 中村又五郎
油屋お紺 中村雀右衛門
仲居万野 中村魁春
この演目は映像で貢@中村梅玉&万野@歌右衛門バージョンを、
2017年4月の歌舞伎座で貢@幸四郎&万野@猿之助バージョンを見ています。
(今確認したら歌舞伎座バージョンはお紺が梅枝さんだし、お鹿は萬次郎さんだし、
私的にはものすごくオイシイ配役だった!)
今回は歌舞伎座では1962年以来62年ぶりの通し狂言ということで、
「相の山」「宿屋」「太々講」の段は初めて観ました。
万次郎がまんまと折紙を盗まれる場面や
正太夫が貢と貢の叔母にていよくあしらわれる場面、なかなか面白かったです。
彌十郎さんのお鹿はコントっぽすぎるし、大きいし〈笑)。
何にも悪いことしてないし、万野に騙されただけなのに
貢に切られちゃって、可哀想過ぎる。
幸四郎さんの貢も菊之助さんの万次郎もニンでした。
魁春さんの万野もにくたらしくて良かった。
正太夫は最初誰だかわからなかったけれど、声で彦三郎さんだと分った。
かしょーまんは奴姿が似合うのよねえ。
二、六歌仙容彩 喜撰
喜撰法師 尾上松緑
所化 河原崎権十郎
同 中村松江
同 坂東彦三郎
同 坂東亀蔵
同 中村萬太郎
同 中村種之助
同 中村鷹之資
同 中村玉太郎
同 尾上左近
同 中村亀三郎
同 尾上眞秀
同 小川大晴
同 中村吉之丞
祇園のお梶 中村梅枝
京都の東山に桜が咲き誇る背景が美しく、
清元と長唄連中が並ぶ楽しい舞踊劇。
六歌仙とは紀貫之が挙げた優れた歌人のことだそうです。
今回はほろ酔い気分の喜撰法師が通りで見かけた美しいお梶を口説きにかかるが振られちゃう、という筋。
梅枝さんが色っぽくて、見とれてしまう。
松緑&梅枝コンビは息が合ってます。
飲み仲間だからね!
ちびっ子所化の可愛いこと!
音羽屋は安泰だ。
そして、今回発見したこと。
種ちゃんの可愛さは、いつも口角が上がっているからなんだ!
※六歌仙
僧正遍照 天つ風 雲の通い路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ (百人一首)
文屋康秀 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ (同)
在原業平 ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くくるとは (同)
喜撰法師 我が庵は 都の辰巳 しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり 〈同)
小野小町 花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに (同)
大伴黒主 春さめの ふるは涙か 桜花 散るを惜しまぬ 人しなければ (古今和歌集)
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舞台 中村仲蔵 ー歌舞伎王国 下剋上異聞ー
http://leonpyan.exblog.jp/33268764/
2024-02-25T12:14:00+09:00
2024-02-25T12:24:19+09:00
2024-02-25T12:14:53+09:00
leonpyan
観劇
2月24日(土)東京建物ブリリアホールにてソワレ鑑賞。
イープラス貸切公演のゴールド席!
F列センターブロックという良席。
本当、イープラスにはお世話になってます😁
最初に断っておきますと、私は中村仲蔵のことは知っていますが、
落語も講談もちゃんと聴いたことはないし、
勘九郎さん主演のドラマ版も観ていません。
なので、感想は的外れな部分もあるやも?
この舞台を観てからは俄然全部網羅したくなりましたが😅
脚本 源孝志
演出 蓬莱竜太
出演 藤原竜也、市原隼人、浅香航大、
尾上紫、廣田高志、植本純米、古河耕史、深澤嵐、斉藤莉生、
今井朋彦、池田成志、高嶋政宏
面白かった!
舞台美術、音楽、演出、どれを取っても素晴らしく、舞台芸術の妙が生きていました。
音楽!パーカッションが良かったなあ。
市原隼人の三味線も頑張ってた。
そして、この舞台は藤原竜也ありき、です。
藤原竜也のエネルギーがほとばしっています。
この座組に本物の歌舞伎役者がいないのは正解だったと思います。
一人でも歌舞伎役者が存在していたら、バランスが崩れるでしょう。
舞台はごまかしが利きません。
踊りのシーンではやはり尾上紫さんの所作が違うのが分ります。
私たちは歌舞伎を観に来ているのではなく、
歌舞伎役者を題材にした演劇を観ているのだ、という意識で観た方が
この舞台を存分に味わえるのではないかと思うのです。
そういう意識のもとで観ていても
仲蔵@藤原竜也の外郎売は見事だったし、
斧定九郞の段は格好良くて、ワクワクしました。
成志パイセンは最近悪役続きでしたが、今回は神!
ヒッピーのような出で立ちで、自由自在に動き回る。
怪しげだけれど、神々しさもある、さすがの演技です。
高嶋政宏も芯の通った役で存在感を見せてくれました。
イープラス貸切恒例のカテコ挨拶でもしっかり締めてくれましたね。
楽しみだった市原隼人の筋肉!あ、違った、演技。
二役なのに、全然演じ分けてない!
もう、いつも"市原隼人”なんだよね。
それもまたいいんだけど!
今回唯一残念に感じたのは、女方が出なかったこと。
劇中劇も團十郎の荒事演目が主体だったので女方は必要なし、と
脚本からも抜いたのでしょうけれど、
浅香航大とか、植本純米とか女方が得意な役者さんもいたので、ちょっと観てみたかった。
歌舞伎役者ではない役者さんたちの作る歌舞伎を舞台とした舞台、
かなり重圧も大きかったろうと思います。
私の周りの感想はほぼ絶賛です。
(歌舞伎通の意見は聞いていませんが・・・)
私も観て良かった!と清々しい気持ちで帰途につきました。
さて、ここからは私見を交えた駄文です。
(スルー推奨)
中村仲蔵の科白や生き様に刺さる部分も多く、
複雑な気持ちも生まれました。
生き馬の目を抜く芸の世界。
そう、去年5月の事件を起こした彼の方・・・亀ちゃんを思い出しました。
仲蔵も一度は死のうとして、そこから再起しました。
亀ちゃんも、どうか、希望を捨てないで前を向いていてくれたら、と思います。
彼も芝居が好きで、いい芝居がしたい、という思いは人一倍強かったはず。
でも、仲蔵のように「やりてえ芝居が出来ねえなら、死んだ方がマシだ。」とは
簡単に言える立場ではなかったのだろうと思う。
仲蔵とは反対に家の継承の重責も担っていたのだから。
だから、亀ちゃんが、もし舞台に戻るとしても、やりたいことができる環境でありますように。
もちろん、罪の償いとしての責務はあるんだけれど・・・
でも猿之助襲名以来の苦しさはもう十分に耐えてきたと思うので、そこからは解放してあげたい。
それにしても歌舞伎の世界はやはり恐ろしいものよね。
まあ、どんな世界でも生きていくのは大変だけれどね、、、。
私自身も仲蔵の科白で刺さる部分がひとつ。
花道のように目の前にまっすぐ道が見えるけれど、ずっと先に誰がいるのか、何があるのか見えない、というところ。
私も茶会の前には必ず近くの弁財天に行って成功を祈るのだけれど、
その時見えるのはまっすぐな道。
ずっと先はぼやけて見えない。
人生にもゴールは見えないのと同じように。
日々の生活は小道があったり路地に入ったり山や谷があるけれど、
目指す茶の道はいつもまっすぐなイメージなんですよね。
一歩一歩進んでいくしかないな、と思う。
そんなことをつらつらと考えさせられた舞台でした。
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スーパー歌舞伎 ヤマトタケル (隼人バージョン)
http://leonpyan.exblog.jp/33264967/
2024-02-20T18:27:00+09:00
2024-02-20T18:27:12+09:00
2024-02-20T18:27:12+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
2月19日(月)新橋演舞場にて昼の部鑑賞。
新橋演舞場で絶賛公演中のヤマトタケル、中村隼人主演は2月で終わってしまう!
というわけで、行って参りました。
今回は1階席5列目センターの超良席でした。
前回目が届かなかったところにも発見があって、やはり一階席はよく見える。
團子さんバージョンは初日と言うこともあり、観てるこちらも肩に力が入ったりしたんですよ。
でも、隼人さんはさすがに最近は主演も板に付いてきて、安定感がある。
それに、女性にモテモテのヤマトタケルというのに説得力がありすぎ。
顔の良さももちろんですが、ちょっと寂しげな表情がいいんですよね。
私、特に隼人ファンではないのですが、倭姫の気持ちが分るわ(笑)。
時代劇や巌流島の舞台を経験したのもあってか、立ち廻りもいいですね。
熊襲の弟タケルがお父上の錦之助さんだったのですが、二人の対決が胸熱です。
錦之助さん、還暦越えて、この動きはすごいな。
1986年の初演の時から何回もこの役をやってきて、思い入れがあるんでしょうね。
みやず姫は笑野さん!
笑野さんは笑三郎さんと共に変人揃いの澤瀉屋の良心と言われています(きおいちょ談)。
奥さまが元宝塚の男役だそうで、家ではどんな会話が飛び交うのでしょう。
と、言うのは置いといて、笑野さんのみやず姫はお姉さんぽい美形♪
そういえば、今回猿紫さんが役についていないけれど、早替わり役をやっているのかな?
段之ママも珍しく朝臣の立役だし、澤瀉屋の面々がどんな役をしているのか気になってしまう。
翔三さんは背が高くてお顔がいいので、どこにいても割とすぐに分る。
今回は一階席だったので、前回見つけられなかった翔之亮さんも分ったわ。
熊襲の場面とか、後ろにいる踊り子や民衆や兵士がどんな風に演じているのかを観るのもなかなか面白い。
やはり舞台は何回も行った方が解像度が上がって楽しいですね。
お財布が許せばですが・・・(苦笑)。
作 梅原猛
監修 石川耕士
脚本・演出 二世市川猿翁
小碓命後にヤマトタケル/大碓命 中村隼人
兄橘姫/弟橘姫 中村米吉
帝 市川中車
皇后/姥神 市川門之助
タケヒコ 中村福之助
ヘタルベ 中村歌之助
犬神の使者/琉球の踊り子/新朝臣 嘉島典俊
ヤイラム 市川青虎
ヤイレポ 市川猿四郞
老大臣 市川寿猿
新大臣 市川猿三郎
ミンダラ 市川門松
トスタリ(相模の占い師) 市川欣弥
倭姫 市川笑三郎
国造の妻 市川笑也
熊襲兄タケル/山神 市川猿弥
熊襲弟タケル/尾張の国造 中村錦之助
帝の使者 市川團子
みやず姫 市川笑野
今回は延べ4時間半がわりとあっという間に感じました。
ただ、これだけの長時間だと、どこかでどうしても集中力が切れるんですよね。
それがだいたい第2幕の走水の場面。
お弁当も食べた後だし、この演目では一番納得のいかない箇所だし(笑)、ふっと意識が飛んだり。
悲しい場面なのに、ごめんね、米吉さん、、、。
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シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為
http://leonpyan.exblog.jp/33261006/
2024-02-15T22:20:00+09:00
2024-02-15T22:20:42+09:00
2024-02-15T22:20:42+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
2月15日(木)東劇にて鑑賞。
大好きな阿弖流為!
2016年以来2回目のシネマ歌舞伎鑑賞です。
本当にこれは生の舞台を観なかったことを悔やみました。
音楽も立ち廻りもまんま新感線なんですが、歌舞伎役者の身体能力の高さを強く実感できる作品。
大げさな見得をついついしてしまう阿弖流為と田村麻呂が口を揃えて言う「サガだ!」が最高。
あらすじ
古き時代。北の民 蝦夷は国家統一を目論む大和朝廷に攻め込まれていた。そ
こに、かつて一族の神に背き追放された阿弖流為が、運命の再会を果たした恋人 立烏帽子(たてえぼし)と共に戻り、蝦夷を率いて立ち上がる。
一方、朝廷は征夷大将軍に、若くとも人望の厚い坂上田村麻呂を据え、戦火は更に激化していく。
戦いの中で、民を想うお互いの義を認め合いながらも、ついに2人が決着をつける時が迫り来ようとしていた。
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
阿弖流為:松本 幸四郎
坂上田村麻呂:中村 勘九郎
立烏帽子/鈴鹿:中村 七之助
阿毛斗:坂東 新悟
飛連通:大谷 廣太郎
翔連通:中村 鶴松
佐渡馬黒縄:市村 橘太郎
無碍随鏡:澤村 宗之助
蛮甲:片岡 亀蔵
御霊御前:市村 萬次郎
藤原稀継:坂東 彌十郎
前回観た時よりも歌舞伎に対する解像度が上がって、
役者さんたちに対する親しみも深くなり、
感動の度合いが爆上がりしました。
この舞台の根底にあるテーマにも考えさせられます。
中央政権が国家統一を実現するために地方の豪族や民族を征伐する。
「戦争になると義の上に大がつき、大義となる。この大義が俺は信用できない」
という田村麻呂の科白に表されるように、それは本当に義に基づいたものなのか。
「ヤマトタケル」の熊襲も「阿弖流為」の蝦夷も言います。
ただ、自分たちは自由に平和に生きたいのだ、と。
古代から現代まで、この構造は全く変わっていません。
未だに大義のために戦争は行われている・・・。
勘九郎さんは本当に格好いい。
幸四郎さんはもともと美形だけど、勘九郎さんは拵えるととたんにオーラをまとう。
十七世勘三郎も十八世勘三郎も愛嬌があって魅力的だった。
勘九郎さんはもちろん愛嬌もあるんだけれど、
それ以上に凜々しさというか、ヒーロー的なオーラがあると思う。
もっともっと格好いい役をどんどんやってほしいな。
そして、今回も萬次郎さんと亀蔵さんとくまこにノックアウトされました。
阿弖流為、最高です!!
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猿若祭二月大歌舞伎 昼の部
http://leonpyan.exblog.jp/33260101/
2024-02-14T22:36:00+09:00
2024-02-14T22:36:28+09:00
2024-02-14T22:36:28+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
2月14日(水)歌舞伎座にて昼の部鑑賞。
寛永元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が猿若座(後の中村座)を立ち上げ、江戸歌舞伎が始まりました。
これを記念して行われるのが「猿若祭」です。
江戸歌舞伎の発祥から400年、今年はちょうど十八世勘三郎の十三回忌と重なり、その追善となりました。
勘三郎丈が亡くなってもうそんなに経つのかと驚きます。
一、新版歌祭分 野崎村
久作娘お光 中村鶴松
丁稚久松 中村七之助
油屋娘お染 中村児太郎
百姓久作 坂東彌十郎
後家お常 中村東蔵
鶴松さんが歌舞伎座での主役に抜擢され、ポスターも作られたというのは何だか嬉しい。
鶴松さんの娘役は本当に可憐。
いや、もう、お染より美形だと思うわ。
児太郎さん、姫の風格あるんだけれど、肩幅広くて逞しすぎるのよw
最初のおみっちゃんの可愛いこと。
本当に大根切ってたよね。
あれは毎日どうしてるのかしら。
毎日大根の味噌汁かしら。
明るく幸せな序盤から一転、
お染のかき口説きはちょっとエロティック。
その後はおみっちゃんがあまりに可哀想で涙したわ。
おみっちゃん・・尼さんにならなくても、あなたにはもっといい人が見つかると思うわ・・。
舞台転換から籠と船に別れて行く場面がよくできていて、
歌舞伎ってこういうところが本当にすごい。
二、釣女
太郎冠者 中村獅童
大名某 中村萬太郎
上臈 坂東新悟
醜女 中村芝翫
噂の釣女、やっと観ることができました。
現代ならとんでもなく「不適切」な題材ですが、
太郎冠者も醜女も愛嬌があって笑ってしまう。
大名がまどろむ(寝る)ポーズとか
上臈がずっと袖を見せるようにしているポーズとか、
意外と体幹や筋力が必要なんではないかと思います。
じっとしている役の方が辛いって夜話でも言っていたしね。
三、篭釣瓶花街酔醒
佐野次郎左衛門 中村勘九郎
兵庫屋八ツ橋 中村七之助
兵庫屋九重 中村児太郎
下男治六 中村橋之助
兵庫屋七越 中村芝のぶ
兵庫屋初菊 中村鶴松
遣手お辰 中村歌女之丞
女中お咲 中村梅花
若い者与助 中村吉之丞
絹商人丈助 大谷桂三
絹商人丹兵衛 片岡亀蔵
釣鐘権八 尾上松緑
立花屋女房おきつ 中村時蔵
立花屋長兵衛 中村歌六
繁山栄之丞 片岡仁左衛門
さて、籠釣瓶です。
これは故勘三郎×玉三郎×仁左衛門バージョンはシネマ歌舞伎で去年観たばかり。
花魁道中の華やかさ、見染めのシーン、衝撃のラストなど、見所も一杯。
加えてキャストが超豪華!
歌六さんが登場すると一気に舞台が引き締まる。格好いい!
時蔵さんはこういう役がハマる。強気な女将に説得力あり。
にざさまは相変わらず色男が似合う。
きおいちょは悪い役を楽しんでるね。
花魁役の児太郎さん、芝のぶさん、鶴松さん、皆さん美しくて凜としていました。
九重はいい役だよね、児太郎さん、良かった。
七之助の綺麗さは玉さまにも迫る。
愛想尽かしのキツさは玉さまを越えている。
勘三郎さんの次郎左衛門は人の良さが前面に出ていたので、何だか可哀想、、と感じたんだけれど、
勘九郎さんの次郎左衛門は実直で真面目で、その裏返しの怒りが目に現れていて、恐怖すら感じた。
歌舞伎に通うようになった8年前は勘三郎さんに間に合わなかったことを悔やんだけれど、
今は勘九郎さんを観られることが嬉しい。
歌舞伎ファンは○○の時代を観られて良かった、とか、
○○の襲名には生きてないかも、なんてことを言ったりしますが、
その時の「推し」を見つけられれば幸せですよね。
かの方が不在の今は本当の意味での「推し」はいませんが、
勘九郎さん、巳之助さん、鷹之資さん、團子さん、梅枝さんが観られれば御の字かな。
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舞台 メイジ・ザ・キャッツアイ
http://leonpyan.exblog.jp/33255308/
2024-02-09T21:37:00+09:00
2024-02-09T21:37:24+09:00
2024-02-09T21:37:24+09:00
leonpyan
観劇
2月9日(金)明治座にてマチネ鑑賞。
明治座創業150周年ファイナル公演です。
明治座・・・去年5月の記憶がまだ鮮明ですが、、、12月に落語を聴きに来てるしね、大丈夫。
原作 北条司「CAT'S♥EYE」
脚本 岩崎う大
演出・共同脚本 河原雅彦
出演
藤原紀香
剛力彩芽
染谷俊之 上山竜治
川久保拓司 佃井皆美 新谷姫加
長谷川初範
前田悟 松之木天辺 若井龍也 石井亜早実 吉田繭 那須沙綾
花柳のぞみ 浅野琳 佐藤マリン 廣瀬水美 大橋美優 金川希美 小泉丞
美弥るりか
高島礼子
何となく取ったチケットでしたが、予想よりずっと面白かった。
歌あり、踊りあり、笑いあり。
2列目のセンターで良席。
役者さんたちのお顔もよーく見えるのですが、さすが主演3人は美しい。
特に高島礼子は今年還暦とは思えない!
実は剛力彩芽、結構好きなんですよ。
藤原紀香もキャッツアイの歌が上手かった。
3人とも輝いていて、チャーミングでした。
とは言え、見せ場が一番多かったのは美弥るりかでしたけれどね〈笑)
元宝塚は強し!
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スーパー歌舞伎 ヤマトタケル 初日(團子バージョン)
http://leonpyan.exblog.jp/33250261/
2024-02-05T13:26:00+09:00
2024-02-05T13:26:30+09:00
2024-02-05T13:26:30+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
2月4日(日)新橋演舞場にて夜の部鑑賞。
さて、いよいよ令和版「ヤマトタケル」が開幕しました。
2月3月は新橋演舞場、5月は名古屋御園座、6月は大阪松竹座、10月は博多座での上演が決定しています。
私は2月に今回の團子バージョンを観た後、隼人バージョンを1回、
3月以降は團子バージョンのみになりますが、千穐楽も含めて2回。
名古屋と大阪は行く予定はなく、博多座は行くかも?という感じです。
交互配役はほぼ網羅していますが、ヤマトタケル@團子×みやず姫@笑野さんバージョンだけは取れていません。
「ヤマトタケル」は三代目猿之助主演で平成7年(1995年)に新橋演舞場で上演されたものを映像で観ています。
亀ちゃんの猿之助襲名披露のバージョンは観ていません。
2020年夏にステージアラウンド東京で予定されていた亀ちゃん&隼人「ヤマトタケル」はとても楽しみにしていましたがコロナ禍で中止。
そんなわけで私にとって今回は初めての「ヤマトタケル」生舞台となります。
作 梅原猛
監修 石川耕士
脚本・演出 二世市川猿翁
小碓命後にヤマトタケル/大碓命 市川團子
兄橘姫/弟橘姫 中村米吉
帝 市川中車
皇后/姥神 市川門之助
タケヒコ 中村福之助
ヘタルベ/熊襲弟タケル 中村歌之助
犬神の使者/琉球の踊り子/新朝臣 嘉島典俊
ヤイラム 市川青虎
ヤイレポ 市川猿四郞
老大臣 市川寿猿
新大臣 市川猿三郎
ミンダラ 市川門松
トスタリ(相模の占い師) 市川欣弥
倭姫 市川笑三郎
国造の妻 市川笑也
熊襲兄タケル/山神 市川猿弥
帝の使者 中村隼人
尾張の国造 中村錦之助
みやず姫 市川三四助
あらすじ
大和やまとの国の皇子みこ、小碓命おうすのみことは、
謀反をたくらむ双子の兄、大確命おおうすのみことをいさめますが、誤って手にかけてしまいます。
これにより、父帝の怒りを買った小碓命は、大和に従わない熊襲くまその征伐に、たった一人で向かわされることになりました。
父の赦しを得たい一心で、小碓命は見事に熊襲の首領タケル兄弟を討ち果たし、
ヤマトタケルと名乗ることになりますが、父帝の怒りは治まりません。
更に蝦夷えぞ征伐の命を下されたヤマトタケルには、次々と大きな苦難が訪れ、愛する弟橘姫おとたちばなひめまでをも失います。
それでもついに蝦夷を平定したヤマトタケルに父帝が尚も与えたのは、伊吹山の山神を退治せよという命でした…。
全三幕、上演時間は幕間30分&20分をはさみ3時間30分。
新橋演舞場の座席にはクッションが付くようになりましたが、さすがに最後の方はお尻が痛かった(笑)。
今回は3階の中央最前列で全体を見渡せる場所、ただし花道はほぼ見切れます。
舞台装置は割合シンプルですが、その分、衣裳がとても豪華で映えます。
第一幕の最初の見せ場は命兄弟と橘姫姉妹の早替わり。
團子さんと米吉さんはそれぞれ所作と声色にも変化を付けています。
そして、皆大好き、熊襲のシーン。
タコ兄とカニ弟、愛嬌があって早々に退場するのが勿体ないキャラですね。
小碓命@團子さんの女装は全く違和感がない。ちゃんと可愛いし。
その後の大立ち廻りで宮殿はほぼ破壊されるので、毎回セッティングするのは大変だろうと思います。
第二幕は火攻めや走水のシーンがあり、見所たっぷり。
第三幕の微笑ましい尾張のシーンから一転、伊吹山の死闘から白鳥となって飛び立つシーンまでは息を呑む展開。
こんなスペクタクルを38年前の初演で観た方々が驚き感動しただろうことは想像に難くありません。
初日の團子さんはほぼ完璧に演じていたと思う。
5月の代役初演を観たときも思ったけれど、
彼は本当にちゃんとしっかり科白も所作も入れてくる。
まあ、1,2回噛んだ時もあったけれど、全てのシーンが全力投球だった。
お芝居も上手くなったし、何より立ち姿が美しいのがいいよね。これは天分だものね。
正直、踊りにしろ立ち廻りにしろ、まだまだな部分もあるとは思うのだけれど、
彼のこの誠実さは武器だと思うし、どんどん磨かれて、ますますいいものになっていくだろう。
若干20歳、この若者の成長を見ることができるのは澤瀉屋贔屓としては嬉しい限り。
今回は亀ちゃんが演じたヤマトタケルを観ていないこともあってか、
彼のことを思い出して悲しくなることはなかった。
この演目は明らかに三代目猿之助のものだし、これからは團子さんのものになっていくだろうと思う。
他の演者さんたちの感想も書きたいところだけれど、
今回は團子さんに注目していたので、詳しくは次回以降の感想にて。
あ、少しだけ。
錦之助さんと笑也さんのカポーが楽しすぎたし、美しすぎました。
みやず姫@三四助さんもとても可愛かった。
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新春浅草歌舞伎第2部
http://leonpyan.exblog.jp/33230608/
2024-01-22T16:16:00+09:00
2024-01-22T16:16:29+09:00
2024-01-22T16:16:29+09:00
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歌舞伎鑑賞
1月21日(日)浅草公会堂にて第2部「着物で歌舞伎」鑑賞。
毎年楽しみにしている新春浅草歌舞伎。
今回は呉服店「あら船」さんのコーディネートで
お昼は松竹さんによる特別企画に参加。
浅草ビューホテルアネックス6区で松花堂弁当をいただき、
水谷彰宏氏のトークショーを拝聴。
その後浅草公会堂へ。
キモノで歌舞伎の日ということで、客席には着物姿がたくさん。
午前中の雨も物ともせず、着物ラヴァーが集う図は壮観でした。
年始ご挨拶
中村米吉
さすがにおしゃべり上手な米吉さん。
「愛之助のお兄さんと猿之助のお兄さんから受け取ったバトンです」
と本物のバトンを携えてきてくれました。
「猿之助」の一言が嬉しい。
今年のご挨拶では毎回のことですが、携帯の電源を切って欲しいと連呼。
しかし!演目の説明に移った直後、携帯が鳴り響き、
「今、鳴りましたよね!?頼むよ、もう!」とお怒り。
携帯の電源の切り方が分らない高齢者も多いのかな、、、
静かで泣かせる演目で鳴り響くのは本当に勘弁して欲しいとは思う。
まあ、何かの事情で、携帯はオンにしておかなくてはいけない人もいるだろうけれど。
一、熊谷陣屋
熊谷直実 中村歌昇
相模 坂東新悟
藤の方 中村莟玉
梶原平次景高 中村吉之丞
堤軍次 中村橋之助
源義経 坂東巳之助
白毫弥陀六 中村歌六
お馴染みの人気演目!
とは言え、初めて観たときには何て理不尽なお話なんだろう、と
私は憤りこそすれ、納得も感動もできませんでした。
それが何度か観るうち、見所が分ってきたのか、没入できるようになってきた。
今回は今までで一番泣けた気がする。
吉右衛門さんの直実は観ていないのだけれど、
歌昇さんは吉右衛門さんを思い出しながら演じていたと思う。
(幸四郎さんに習ったとのこと。幸四郎さんは吉右衛門さんに習っている。)
最後、直実が花道で退ける時の三味線の音がもの悲しい。
それから新悟さんの相模も良かった。
それにしても、お正月に何故この演目、と一緒に行った人たちと涙を拭きながら語ったわ。
二、流星
中村種之助
流星に扮した種ちゃん、雷夫婦、その子、姑の4人をお面の早替わりで踊り分けます。
お面は口でくわえて押さえてるんだよね?
激しい動きもあるから、呼吸も大変です。
種ちゃんは本当に可愛い。癒やしです。
三、魚屋宗五郎
魚屋宗五郎 尾上松也
女房おはま 坂東新悟
小奴三吉 中村種之助
磯部主計之助 中村隼人
菊茶屋娘おしげ 中村莟玉
菊茶屋女房おみつ 中村歌女之丞
父太兵衛 中村橘太郎
鳶吉五郎 中村橋之助
召使おなぎ 中村米吉
岩上典蔵 坂東巳之助
浦戸十左衛門 中村歌昇
江戸を舞台にした人気の世話物。
私は初見です。
妹を殺された宗五郎がその真相を知って禁酒の誓いを破って
酒を飲み、どんどん酔っ払っていくのが見所。
松也さん、やりたかったお役なだけあって、楽しく魅せてくれました。
ここでも新悟さんが大活躍。
種ちゃんもKYが板について可愛かった。
今年はこの年代の成長が著しいですね。
これからは浅草を飛び立って、それぞれの活躍の場を模索していくのだろうけれど、
こうやってこのメンバーが一堂に会する機会はもうそんなにないのでしょうね。
何だか感慨深いです。
尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村隼人。
これからも応援しています!
今日は予報で雨だったので、紬を着ていきました。
この着物、義母の形見なんですが、熊谷好博士の杢目摺り紬です。
歌舞伎の定式幕の柿色に似ているので、歌舞伎観劇の時にたまに着ています。
帯はジャワ更紗の名古屋帯。
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ミュージカル『イザボー』
http://leonpyan.exblog.jp/33225610/
2024-01-20T12:22:00+09:00
2024-01-20T12:22:31+09:00
2024-01-20T12:22:31+09:00
leonpyan
観劇
1月19日(金)東京建物Brillia HALLにてソワレ鑑賞。
とても楽しみにしていた望海風斗さん主演の新作オリジナルミュージカル。
Jさんをお誘いして行ってきました。
作・演出 末満健一
音楽 和田俊輔
イザボー・ド・バヴィエール 望海風斗
シャルル七世 甲斐翔真
シャルル六世 上原理生
ブルゴーニュ公ジャン 中河内雅貴
オルレアン公ルイ 上川一哉
ヨランド・ダラゴン 那須凜
ブルゴーニュ公フィリップ 石井一孝
イザベル 大森未来衣
14世紀から15世紀にかけての英仏百年戦争の時代。
バイエルン大公の娘として生まれ、十四歳でフランスのシャルル六世の妃となったイザボー。
フランス史上最悪の王妃と呼ばれた彼女の生きた道をたどっていきます。
ヨーロッパ史にあまり詳しくはない私、百年戦争ってそういえば世界史で習ったかも・・程度の知識。
でも、12月に観劇予定だった「ジャンヌ・ダルク」、
結局所用で舞台は観に行けなかったけれど、配信で観て、
その頃のことは予習済みだったせいか、今回のストーリーも割とすんなり入ってきました。
日本の新作オリジナルということもあって、歌詞もわかりやすかったし、
歌の上手いキャストばかりで声量があって、内容も聞き取りやすかったです。
悪役が主役だし、ハッピーエンドではなさそうなので、暗いミュージカルかと思いきや、
演出と望海さんのパワーで、何だかすごく後味スッキリ。
「元気が出る悲劇」という触れ込みは嘘ではなかった。
開演前から客席参加型の特別演出があり、盛り上げてくれます。
イザボー@望海さんの登場シーンは宝塚の大階段を思わせるし。
舞台装置もシンプルではありますが、とても工夫されています。
ライティングも綺麗。
第一幕は若く純真なイザボーから転機を経て黒くなっていくイザボーへ。
そして第二幕では悪女の名を欲しいままにしていきます。
望海さんの演じ分けも見所のひとつ。
済んだ歌声から男役時代を彷彿とさせる低音が利いた歌声。
彼女の歌を聴いていると、本当に鳥肌が立ってくる。
ささやくようにも歌えるし、高らかに歌い上げるのも得意、
音程が狂うことはほとんど皆無、そして何より表現力が半端ない。
彼女の歌を聴くだけで元が取れる、いえ、それ以上、大満足できる。
曲調はロック!
望海さんには新感線の「メタルマクベス」も出て欲しいな。
子役の大森さんがなかなか良かった。
歌も上手いし、声も綺麗。
甲斐翔真さんはやはり尾上右近さんに似てるかも。
立ち姿が美しくて、これからどんどん人気が出そうですね。
上川一哉さんと中河内雅貴さんはムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルにも出てらっしゃって、
歌とダンスの上手さは確認済み。
他のキャストも素晴らしかった。
もちろんアンサンブルも。
望海さんがあまりに素晴らしいので、ファンクラブに入ろうかな・・と一瞬思ったけれど、
彼女の舞台チケットは何とかチケットサイトでも取れるし、
私は別に彼女の写真集が欲しいとか、お茶会に参加したいと言うわけではないので思いとどまりました。
うん、年金生活者はできるところで節約しないとね。
舞台も何回も通えるわけではないのでね。
3月のドラマティックコンサートも当選できたので、楽しみ、楽しみ。
とにかく、望海風斗、最高オブ最高!!!でした。
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新春浅草歌舞伎2024 第1部
http://leonpyan.exblog.jp/33219261/
2024-01-13T21:37:00+09:00
2024-01-13T21:37:40+09:00
2024-01-13T21:37:40+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
1月11日(金)浅草公会堂にて第1部鑑賞。
お正月は歌舞伎座公演よりも楽しみな新春浅草歌舞伎。
コロナで2年ブランクがあり、去年やっと再開、
それでもコロナ対策のために年始ご挨拶はなし、昼の部と夜の部の役者は総入れ替えでした。
今年はやっといつもの浅草歌舞伎が帰ってきた!
と思ったら、主要メンバー7名は今年で卒業!?
(卒業と言う言葉は松竹さんから止められたらしい。
一応、ひと区切り、と言うことになったらしい。)
まあ、このメンバーはこれから主要メンバーになっていくだろうし、
そろそろかなとは思っていたので想定内ではありますが、
好きな役者さんばかりなので、彼らに浅草で会えなくなるのは寂しいですね。
お年玉〈年始ご挨拶〉
坂東巳之助
チケット発売日にはまだご挨拶のスケジュールが発表になっていなかったのですが、
ラッキーなことにみっくんでした。
時間がギチギチなので、短めなご挨拶ではありましたが、みっくんはやっぱり滑舌いいし、キッパリしていていいなあ。
一、本朝廿四孝 十種香
八重垣姫 中村米吉
武田勝頼 中村橋之助
腰元濡衣 坂東新悟
白須賀六郎 中村種之助
原小文治 坂東巳之助
長尾謙信 中村歌昇
お姫様役の中でも難役の三姫の一つとされる八重垣姫。
三姫の演目ではこれだけ観たことがありませんでした。
通しではないので、ある程度知識を入れていかないと???になりがちな古典。
とりあえず予習していったので大丈夫。
幕開きの舞台が中央に勝頼、上手に赤姫姿の八重垣姫、下手に黒い着物の濡衣が並び、絵のように美しい。
三姫ものって、姫が悩んだりかきくどいたりするのが見せ場なので、私的には実はちょっと退屈だったりする。
でも、米吉さんの赤姫可愛いし、新悟さんの濡衣がしっとり素敵なので、飽きずに観ることができました。
種之助さんと巳之助さんの見せ場もあるしね
二、与話情浮名横櫛 源氏店
切られ与三郎 中村隼人
妾お富 中村米吉
番頭藤八 市村橘太郎
蝙蝠の安五郎 尾上松也
和泉屋多左衛門 中村歌六
これは去年4月の歌舞伎座ににざたまカポーでかかった演目。
死んだはずだよ、お富さん♪
米吉さん、赤姫がニンとは思いますが、意外と色っぽい妾役もイケてました。
隼人さんも影のある二枚目ができるようになって、ここ数年の成長がすごいと思う。
もちろん二人とも、若さ故に、まだまだ深みが足りないけれど、
将来的にこういう役を背負って立つようになるんだろうなと期待させてくれる出来です。
松也さんの蝙蝠安も良かったです。もっと汚くしてもいいくらい(笑)。
橘太郎さんの藤八も可笑しいし、やっぱり歌六さんが登場すると場が締まる。
ホント、色々な役者さんで観たい演目です。
三、神楽諷雲井曲鞠 どんつく
荷持どんつく 坂東巳之助
親方鶴太夫 中村歌昇
太鼓打 中村種之助
大工 中村隼人
子守 中村莟玉
若旦那 中村橋之助
芸者 中村米吉
白酒売 坂東新悟
田舎侍 尾上松也
みっくんのどんつく!
こんなに楽しかったっけ!?と思うほど楽しかった。
何と言ってもグレイテストかしょーマン、私が見た日の籠鞠はパーフェクトでしたよ!
みっくんの踊りも相変わらずキレがあって、ずっと観ていられる。
2017年の歌舞伎座で観たときもみっくんの踊りを堪能したけれど、
回りが先輩だらけだったからか、みっくんも緊張気味だったし、
何より若旦那役のDさんがそっぽを向いていて、それが気になって集中できなかったんだよね。
あのイヤーな印象以来、私はDさんの舞台はあまり観ないことにした。
もちろん共演者に推しがいれば行きますが。
そんなイヤーな思い出を今回の浅草はしっかり上書きしてくれました。
一同が本当に太神楽を楽しんでいるのが客席にも伝わってきて、会場が一体化していました。
来週は第二部も観る予定。
楽しみです!
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壽 初春大歌舞伎 昼の部
http://leonpyan.exblog.jp/33211661/
2024-01-06T09:01:00+09:00
2024-01-08T17:28:25+09:00
2024-01-06T09:01:00+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
1月5日(金)歌舞伎座にて昼の部鑑賞。
2024年元旦の夜、能登を震源とした大きな地震が北陸地方を襲いました(令和6年能登半島地震)。
関連して、飛行機事故も起りました。
尊い命を失われた方々へ心よりお悔やみを申し上げます。
被災された方々が一日も早く落ち着いた生活に戻られますように。
微力ながら、ささやかではありますが、義援金を送ろうと思います。
本日、初観劇に行って参りました。
亀ちゃん不在の初春歌舞伎。
ここ数年、特に2020年からの印象が強く残っていて、
連獅子、悪太郎、四の切、歌舞伎草紙と、夢のような演目が続いていました。
敢えて観に行かないという選択肢もあったので、かなり迷いました。
でも、昼の部には澤瀉屋の面々が出演するし、お気に入りの「荒川十太夫」はやはり観ておきたい、と三階席を購入。
ぼっち観劇でも目一杯楽しめるよう、色々計画しましたよ。
松竹から4千円分の金券をいただいていたので、お弁当を奮発したり(児雷也の天むす弁当、美味しかった!)
木挽町の売店でお土産にわらび餅を買ったり。
観劇後はデパートに寄り、貯まっていたギフト券で正月セール品のカーディガンと手袋を買ったり。
お正月のささやかな贅沢を満喫しました。
それでも、「荒川十太夫」ではマスクがビショビショになるくらい泣いてしまったな。
感想は下記にて。
一、當辰歳歌舞伎賑
五人三番叟 中村福之助
中村鷹之資
中村歌之助
中村玉太郎
中村虎之介
英獅子 中村雀右衛門
中村鴈治郎
中村又五郎
正月恒例の華やかで賑やかでめでたい舞踊。
若手の生き生きとしてキレのある踊りと
ベテランの粋で色気たっぷりの踊り。
鷹之資さんはやはり体幹がしっかりしていて、頭が上下せず、足運びの緩急も上手い。
若手ではこの人と壱太郎さんの舞踊が好き。あ、みっくんは別格扱い(笑)。
雀右衛門さん、赤姫もまだ全然やれるけれど、芸者姿が好きだな。
二、荒川十太夫
荒川十太夫 尾上松緑
松平隠岐守定直 板東亀蔵
大石主税 尾上左近
杉田五左衛門 中村吉之丞
泉岳寺和尚長恩 市川猿弥
堀部安兵衛 市川中車
配役は前回とほぼ一緒ですね。
演出は若干変わったところもあったようです。
やはりこのお話は感動的。
劇場内も固唾を呑んで見守っている。
鼻をすする音もあちこちで。
(途中で切腹シーンに驚いたのか、女性が叫んだのにはビックリしました。)
冒頭で出てくる茶店の娘が尾上緑さんで、客が市川翔三さん、
この二人がいいムードでやり取りする一瞬のシーンにちょっと萌えました(笑)。
松緑さんは十太夫にすごく合っている。
実直さが伝わってくる。
亀蔵さんも吉之丞さんも前にも増して良い。
我らが猿弥さん、ピーンと張り詰めた舞台を和ませてくれます。
亀ちゃんに替わって安兵衛を演じた中車さん。
中車さんはちょっと強面で意志の強そうな安兵衛。
それだけに、十太夫の嘘が少し悲しく感じられます。
亀ちゃんは凜としながらも、もう少し柔らかい印象だったかな。
亀ちゃん@安兵衛は十太夫の嘘に感づいていたような、それでいてそれを受け入れていたような。
どちらも素晴らしい安兵衛でした。
もう、これは私個人のことなのでスルー推奨なんですが、
やはり亀ちゃんを思い出して途中から涙と鼻水ボロボロでした。
中車さんのセリフが亀ちゃんの声に重なるんです。
亀ちゃんと中車さん、イトコだから似ているけれど、演技は似ていない。
でも、猿翁さんにしろ、中車さんにしろ、やっぱり同じ役を演じているのを観ると否が応でも亀ちゃんを思い出してしまう。
私、本当に亀ちゃんの芸に惚れてるんだな。
誰も代わりにはならない、それはもう分ってる。
これからも亀ちゃんが演じた役を誰かが演じるのを観る度にこうやって思い出すのだろうと思う。
決して上書きはされないだろう。決して。
三、狐狸狐狸ばなし
手拭い屋伊之助 松本幸四郎
女房おきわ 尾上右近
雇人又市 市川染五郎
博奕打ち福造 大谷廣太郎
おそめ 市川青虎
弔問の女おしづ 中村梅花
遊び帰りの男 澤村宗之助
寺男甚平 中村亀鶴
法印重善 中村錦之助
江戸を舞台にした喜劇。
これは役者によってかなりコメディ要素が変わってくるかも。
主演の三人は悪くないけれど、もうちょっと弾けても良かったかな。
染五郎が意外とこういう役もできるんだというのが発見。
そして、今回の優勝は青虎さん。一番笑いを持って行きました。
右近さん、菊五郎劇団の新国立ではなく、歌舞伎座に出たのはピンの人気役者になった証かな。
今回、大向こうさんがいつになく棒で、こういう大向こうさんもいるんだーと何だか面白かった。
やっぱり難しいんだな。
江戸消防記念会による木遣り始めがありました。
木遣り歌のあと、全員で一本締め(チャチャチャンチャチャチャンチャチャチャンチャ!です。チャン!は一丁締め)。
華やかな観劇の幕開けとなりました。
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2023年勝手に選ぶベストエンターテインメント
http://leonpyan.exblog.jp/33206275/
2023-12-30T16:48:00+09:00
2023-12-30T16:48:28+09:00
2023-12-30T16:48:28+09:00
leonpyan
雑談
激動の2023年ももうすぐ終わろうとしています。今年は去年にも増して怒濤の一年でした。
2月に実母が他界。
5月は一生推すと決めた亀ちゃんが事件を起こし、
私は失意のまま、3年半ぶりに渡台、そして帰国後発熱してコロナ発症。
7月には義父が他界。
8月に夫と計画していた岡山・姫路旅行中止。
11月夫とヨーロッパ旅行へ。
ドイツーバスクーフランスと回る予定が、バスクのサン・セバスチャンで息子から義母が倒れたと連絡。
予定を切り上げて帰国するも、義母の臨終には間に合わず。
12月に入り数年ぶりに風邪っぴき、夫にも感染。
庭の芝刈りの最中に夫が指を切り、5針ほど縫う。
喪中なので正月飾りもなく、大掃除も適当に・・・。←今ココ。
お別れが続いて寂しい年越しになってしまいました。
こういう年もあるのですね。
来年はいい年になるといいなあ・・。
気を取り直して、今年のエンターテインメントを振り返ります。
大変とは言いながら、結構劇場には通いました。
まずは映画。
シネマ歌舞伎を加えると7本。
これはベストワンはもう文句なく「RRR」で決まりです。
「怪物」「君たちはどう生きるか」も良かったですけれどね。
「RRR」ぶっちぎりです。
観劇は朗読劇も加えると13本、15回。
「天號星」と「ジャンヌ・ダルク」がチケット取りながらも諸事情で行けなかったのは残念。
ベストスリーは
1.「ムーラン・ルージュ!」
圧倒的な華やかさと実力派総出の舞台。
来年夏にも再演されるそうなので、また絶対観に行きたい。
2.「OUT OF ORDER」
今年は辛いことが多い年だったので、笑える舞台がありがたかった。
中村倫也の舞台に今のところハズレがない。
3.「ウーマンリブVol.15もうがまんできない」
こちらもドッカンドッカン笑える舞台。
クドカン+阿部サダヲの真骨頂。
永山絢斗も良かったのになあ。。
伝統芸能(歌舞伎を除く)は能・狂言1回、落語2回。
「飛鳥山薪能」がとても良かった。
落語もハマりそうで怖い(笑)。
コンサートは藤井風とレキシ1回ずつ。
どちらも良席だったなあ(遠い目)。
歌舞伎は今までで一番通ったと思います。
2回以上通った演目もあるしね。
今年は亀ちゃん事件があったが故にそのショックを振り払うがごとく、
そして澤瀉屋を応援するために足繁く通いました。
でも、心にぽっかり穴が空いています。
彼の不在がこんなにも辛いなんて。
それでも歌舞伎は行きますよ、一番チケット取りやすいしね(苦笑)。
今はどこの後援会にも所属していないので、チケット松竹で買っていて、来年は特別会員にグレードアップしましたし。
ベストスリーはこちら。
1.「新三国志」@博多座
去年歌舞伎座でかかったものに関平のシーンなどを加えたもの。
博多座という箱が素晴らしかったのと、團子さんの活躍が良かった。
この時はまだ亀ちゃんも座頭として存分に魅せてくれた。
2.「新・水滸伝」@南座
遠征すると印象が強くなるのかな?
歌舞伎座公演を経て、役者の皆さまがとてもこなれたのか、物語に没入できた。
亀ちゃんのいない澤瀉屋の総力結集に泣きました。
3.「新作歌舞伎 流白浪燦星」
今年は新作目白押し。
私的には大好きなゲーム原作の「FF10」を推したいところだけれど、
将来的に残っていく演目はルパン歌舞伎だという気がする。
「マハーバーラタ」も「超歌舞伎」も楽しかった。
でも、やっぱり澤瀉屋の力を見せつけたルパン歌舞伎を挙げます。
テレビドラマはやはり何と言っても「VIVANT」一択ですね。
「ブラッシュアップライフ」も面白かった。
忘れちゃいけないのは「きのう何食べた?season2」
朝ドラ「ブギウギ」も楽しみ。
来年はもう少し観劇のペースを減らして、
旅行を増やしたいなと思いつつ、きっとまた足繁く劇場に通ってしまうのだろうな。
健康で明るい年になるといいなと思います。
喪中につき、年始のご挨拶を失礼させていただきます。
皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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十二月大歌舞伎 第一部
http://leonpyan.exblog.jp/33202118/
2023-12-25T12:25:00+09:00
2023-12-25T12:25:17+09:00
2023-12-25T12:25:17+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
12月24日(日)歌舞伎座にてイープラス貸切公演鑑賞。
イープラスの貸切公演は日頃からとてもお世話になっているけれど、
(帝劇関係はあまり当たらないけれどね)
歌舞伎でイープラス貸切公演が始まったのは多分今年からじゃないかな、
事前レクチャーも魅力的なので、日程が合えば応募するようにしています。
今回の事前レクチャーは超歌舞伎の脚本担当の松岡亮さんとプロデューサーさん(お名前失念。NARUTOも担当した方だそう)。
超歌舞伎の成り立ちと歴史、裏話など、30分があっという間でした。
ドワンゴさんからニコニコ超会議のイベントコラボの話が来て、振付を藤間勘十郎さんに依頼、
合同会議で映像担当者に締め切りを聞いたら「一昨日くらいですかね・・」と既にスケジュールがオーバーしていたこと。
2016年初めて幕張メッセで産声を上げた時は2日間で5公演だった。
最初の日は満席にならなかったが、当時のSNSで評判が評判を呼び(今で言えばバズった)
翌日はわずか15分ほどで整理券が完売。
以来、ファンの方々に支えられて、南座、博多座、御園座、演舞場と来て、今年はとうとう歌舞伎座へ。
今回中村勘九郎さん、七之助さんも出てくれることになったが、
条件は今まで超歌舞伎に貢献してきた役者さんたちの役はそのまま彼らがやること、
自分たちがその役に取って代わることはしたくない、と。
(レクチャーのお二人も超歌舞伎で御曹司出身ではない役者さんたちの知名度が上がり活躍しているのがとても嬉しい、と。)
松岡さんがこの日着てたのはファンの方々が自主発注した超歌舞伎の文字と紋が入った法被。
音声付きペンライトの説明もしてくれました(高いし使い方が難しくて申し訳なさそうだったw)。
映像担当は本当に細かいところまで凝っていて、
今回のオープニング映像には亡き獅童ママが獅童さんのお子二人と一緒に立っている姿を入れたり(確認した!)
一瞬だけ映るポスターを2023超歌舞伎のポスターにしたり(これも確認した!本当に一瞬だし半分しか見えないw)。
プロデューサーさんが今までで一番印象に残っているのは
ニコニコ超会議配信中に大きく流れた「松竹にしてはいい企画」のコメントだそうw。
松竹さんも楽しんでやってるなーというのが伝わってきて、
私も素直に楽しもう!という気持ちと大きな期待を胸に劇場に向かいました。
一、旅噂岡崎猫
おさん実は猫の怪 坂東巳之助
由井民部之助 中村橋之助
お袖 坂東新悟
おくら 坂東やゑ亮
これは三代目猿之助で人気の出た演目「獨道中五十三驛」の中の無量寺の場。
2016年の地方巡業に四代目猿之助と巳之助さんがWキャストでかかった演目です。
プロデューサーさんが巳之助さんと、超歌舞伎と一緒にやる演目をどうしようかと相談したとき
巳之助さんからこの演目をやりたいとの申し出があったそう。
(さすがにプロデューサーさんからよだいめの名前は出ませんでしたが)
巳之助さんもよだいめから教わったこの演目を大切にしてくれているのだな、と感慨深かったです。
超歌舞伎のデジタルな舞台に対し、古典のアナログな演出をたっぷり観てもらおうというもの。
猫のぬいぐるみと巳之助@化け猫が踊ったり、
おくら@やゑ亮が猫に操られてアクロバティックな動きを存分に見せたり、
結構長い客席降りがあったり、
おどろおどろしい展開なのに楽しさがある。
やゑ亮さんの活躍はすごい。
バク転はもちろんのこと、倒立、ブリッジ歩き、宙返りと見所満載。
そういえば、マハーバーラタで私が感心した馬車の足もやゑ亮さんだったみたい。
何故ポスターに名前がないの、と思う。
早く名題に昇進するといいなあ。
みっくんはお爺さんもお婆さんも扮装が上手いよね。
ちょっと見わからないもんね。
でも、実は俊敏な猫というギャップがまた面白い。
二、超歌舞伎 Powered by NTT
今昔饗宴千本桜
脚本 松岡亮
演出・振付 藤間勘十郎
佐藤四郎兵衛忠信 中村獅童
美玖姫 初音ミク
蝶の精 中村種之助
陽櫻丸/狐の精 小川陽喜
夏櫻丸 小川夏幹
初音の前 中村蝶紫
青龍の精 澤村國矢
頭取 市川青虎
神女舞鶴姫 中村七之助
朱雀の尊 中村勘九郎
初音ミクの代表曲「千本桜」と歌舞伎の名作「義経千本櫻」に着想を得て
ニコニコ超会議2016で初めて上演された作品。
今回歌舞伎座で上演するために進化した形で帰ってきました。
松浦氏曰く、初音ミクの’初音’と忠信編の’初音’の鼓も思わぬ偶然だったそうです。
ストーリーはざっくりした感じですが、その分分りやすく、
ペンライトを出演者の色を変えて振ったり、
大向こうを自由にかけたり、
ラストの千本桜のシーンではオールスタンディングでピンクライトを振るなど
観客参加型の大盛り上がりの演出になっています。
会場にはミクさん絵の法被を着た人、
ミクさん人形やミクさんぬいぐるみを持った人、
ペンライトを3本も4本も持った人、
通常の歌舞伎座では見られない客層がとても楽しかった。
私自身はコンサートでも団扇や光る稲穂を振っている人間なので、
こういうパフォーマンスは大好きです。
歌舞伎のエンターテインメントとしての潜在能力の大きさを感じたな。
獅童さんの熱演もすごかったし、お子たちもめっちゃ可愛かった。
悪役に徹する國矢さん、ミク姫の母を演じる蝶紫さんも良かったし、
可愛い蝶の種之助さん、美しい舞いを花びら屋のお嬢様方と踊ってくれた七之助さん、
白塗りがやっぱり格好いい朱雀の尊の勘九郎さん。
ミクさんがアドリブに対応できるのもびっくりした。
そして!とんぼ担当の皆さま、そして白狐のアクションを演じた内木克洋さん!
立ち廻りとアクションが盛りだくさんで、アクション好きの私は興奮しましたよ。
ラストの獅童さん&ミク姫の宙乗りも盛り上がりましたねえ。
観客参加型と言えば、ワンピース歌舞伎も楽しかったのを思い出しました。
舞台の良さって、会場が一体となって感動を共有するというのが一つあると思うんだけれど、
超歌舞伎やワンピース歌舞伎のように身体を動かして発散できるというのもすごくいいなあと思うのでした。
来年歌舞伎座か演舞場でかかったら、また行っちゃうな。
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十二月大歌舞伎 第二部
http://leonpyan.exblog.jp/33190532/
2023-12-19T11:14:00+09:00
2023-12-19T11:14:32+09:00
2023-12-19T11:14:32+09:00
leonpyan
歌舞伎鑑賞
12月18日(月)歌舞伎座にて鑑賞。
12月の歌舞伎座は三部制。
第一部はみっくん出るし、初めての超歌舞伎が楽しみなので既に来週のチケット手配済み。
第三部はパスして、中村屋の舞踊と松緑さんの新作を観るため、第二部へ。
とても楽しみにしていた第二部ですが、直前に鼻風邪にかかり、
薬を飲んだせいでちょっと朦朧としてしまった。
爪王は大丈夫だったんだけれど、俵星玄蕃では一瞬意識が飛んだのが残念すぎる。
一、爪王
狐 中村勘九郎
鷹 中村七之助
庄屋 中村橋之助
鷹匠 板東彦三郎
鷹匠と鷹ふぶきの絆、
鷹と狐の激しい闘い、
見所たっぷりの舞踊劇。
彦三郎さん@鷹匠のイケボを抑えた演技も注目。
ふぶきを見送る表情が良いわー。
七之助さん@ふぶきの何と気高く美しいことよ。
中村屋兄弟はこういうキッパリとした舞踊劇がよく似合う。
顔がシュッとしているからかな。
勘九郎さんの身体能力も堪能できる演目。
でもね、狐の仕草を見ると、かの方を思い出してしまう。
かの方ならどう演じるかな、なんて。
ちょっと寂しくなってしまったわ。
まだまだ純粋に舞台を楽しむことができないのは辛い。
二、俵星玄蕃
俵星玄蕃 尾上松緑
当り屋十助実は杉野十平次 板東亀蔵
大石主税 尾上左近
中村藤馬 市川青虎
村松三太夫 中村吉之丞
三村次郎左衛門 市村橘太郎
前原伊助 中村松江
吉田忠左衛門 河原崎権十郎
去年の荒川十太夫に続く、忠臣蔵が遺伝の講談を元にした新作。
三波春夫の歌でも有名な槍の名手、俵星玄蕃を取り巻く討ち入り前夜~当日のお話。
十助との友情、玄蕃の心意気、熱い思いの詰まった物語です。
青虎さんがなかなか良かった。
松緑さんにしっかり見いだされたんだね。
左近さんもこのところ成長著しい。
團子、染五郎、左近の三人共演舞台が実現するのが楽しみです。
お話としては荒川十太夫のほうが引き込まれました。
まあ、薬で朦朧としていたので、あまり正当な評価はできませんが。
あれから7ヶ月がたったわけだけれど、
ふとした瞬間に、やはりかの方の不在を実感してしまう。
この気持ちはどうしたら晴れるのだろう。
歌舞伎の演目ももう少し絞ろうかと考えてしまった。
純粋に楽しめない自分がいる。
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新作歌舞伎 流白浪燦星
http://leonpyan.exblog.jp/33187133/
2023-12-16T13:37:00+09:00
2023-12-16T13:37:47+09:00
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leonpyan
歌舞伎鑑賞
11月15日(金)新橋演舞場にてマチネ鑑賞。
あのモンキー・パンチの大人気漫画「ルパン三世」が歌舞伎に!?と話題になった本作。
澤瀉屋の面々も主要メンバーに配され、ルパンファン、歌舞伎ファンの期待は高まるばかり。
そこへ日テレの番組「笑ってコラえて!」の中で歌舞伎座支局が開設され、
我らが戸部和久氏が支局長に配属されて、歌舞伎の裏側を紹介するうち
ジワジワと「ルパン三世」に誘導していく構成がすごかった。
気がつけば後半のチケットはほぼ完売。
テレビ全国ネットの影響力は絶大です。
私はYちゃんと中日の一等席をゲット、三列目上手寄りという良席で堪能してきました。
原作 モンキー・パンチ
脚本・演出 戸部和久
流白浪燦星 片岡愛之助
石川五右衛門 尾上松也
峰不二子 市川笑也
次元大介 市川笑三郎
銭形刑部 市川中車
傾城糸星実は伊都之大王 尾上右近
長須登美衛門 中村鷹之資
牢名主九十三郞 市川寿猿
唐句麗屋銀座衛門 市川猿弥
真柴秀吉 坂東彌十郎
通人萬望軒 片岡千壽
面白かった!
想像以上に歌舞伎だったし、ルパン三世だった。
戸部さんの歌舞伎愛、ルパン愛が詰まった演出だったと思うし、
ルパン三世の世界観がこれほど歌舞伎にマッチしているとは。
そうだよね、お約束の登場人物、盗賊のダークヒーロー、謎の美女。
歌舞伎の題材にピッタリだわ。
これは刀剣乱舞と並んで新作歌舞伎としてシリーズ化できそう。
本水あり、だんまりあり、早替わりあり。
立ち廻りもたくさん。
ストーリーも分りやすくて、
歌舞伎あるあるの”実は、、”な展開ももちろん盛り込まれています。
これはそのうち再演もあるのではないかしら。
愛之助さんは上手いし華があるとは思うけれど、
今まであまり私の中では好みの問題で評価は高くなかったんですよね。
でも、今回で爆上がり。
しっかりかぶいてるし、ちゃんとルパンだし、味付けも絶妙。
松也さんがめっちゃ格好良くて驚いた。
刀剣乱舞で痩せて格好良くなったとは思ったけれど
更に絞ったようで、眼福な美しさだった。
笑也さんはますます美が増していて、まぶしすぎる。
私とはタメだったよねぇ!?
素顔は面白おじさんなのに、拵えると超絶美形になるのはどうして。
笑三郎さんはここのところ立役続きでそれがまた格好いいのがね、
所作と佇まいに品があるのが本当、素敵。
声も素敵。
中車さんはこういう役が合ってるよねえ。
古典の時の固さが感じられなくて、彼の持つポテンシャルが発揮される。
右近さんの傾城姿も美しかった。
今回のヒロインと言ってもいいお役。
最近美味しいところを持って行くお役が多い。
人気役者に成長した証ですね。
そして、今回の白眉はやはり鷹之資さん。
まわりのおじさまたちがハッチャケているのをしっかりかぶいて締める。
私的には信頼の置ける歌舞伎役者ベストテンの一人です(あと9名は誰?w)。
弥十郎さんの存在もこの舞台に安定感を与えている。
欲深で悪い爺さんも、大らかでいい爺さんもハマるのが強み。
猿弥さんは今回は敵役に徹しました。
憎たらしい役も上手い!
ちょっと、不二子ちゃんの胸もんじゃダメでしょ。
寿猿さんのお元気な姿を確認するのも澤瀉屋推しの勤め。
カンペも完璧、でもちょっと舌がもつれ気味?
いつまでもお元気でいて欲しい。
猿三郎さんをはじめ、澤瀉屋一門の活躍も嬉しいですね。
今回は翔三さんが藤峰のおいらん道中の肩貸し男衆に抜擢されていて、
笑也×翔三の美形コンビが眼福でした。
さて、特筆すべきは通人萬望軒を演じた片岡千壽さん!
二幕の初めに登場して、だんまりの説明をしたり、歌舞伎初見の人に手を挙げさせたり、
トークがとてもお上手で、調べてみたら、上方では歌舞伎教室も担当しているし、ご活躍なんですね。
X(旧Twitter)もよく発信されています。
上方の役者さんはSNSの使い方も上手いんだなあ。
歌舞伎役者はやはり古典が基礎にあり、まずは古典!とは思うけれど、
観客としては楽しい新作は大歓迎。
正直言えば、今の私にとっては
亀ちゃんが出ていた古典を亀ちゃん以外の人が演じるのを観るのは結構辛いので、
むしろ新作のほうが気軽に観れます。
あ、新作と言えば鬼滅も観たかった・・・って哀しくなったりもするけれどね。
しばらくは仕方ないですね。
演目の特製幕の内弁当は必ず買ってしまいます。
とにかくルパン歌舞伎はとっても面白かったです!!
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