2008年 05月 08日
椿三十郎
何となくこっちはスルーしちゃったんだよね。
そろそろDVDが出ると思うんで、そしたらレンタルしようと思ってます。
観たのはオリジナル、黒澤明監督・三船敏郎主演のほうです。
最近BSで黒澤明特集やってるんで、録画しました。
何となく椿の流れるシーンを覚えているので、大昔に観てると思うんだけど、
ストーリーなどはほとんど忘れていました。
今観ても面白い!
黒澤作品としてはちょっとお遊びが入っていて、
軽いタッチでマニア受けしないかもしれないけど
私はかなり好きだわ、この映画。
ちょっと人が斬られ過ぎって気もしますけど、
三船三十郎、格好いいよね~。
脇をしめる俳優たちも絶妙。
セリフにも演出にもひとつも無駄がないんだな。
『用心棒』の時と同じように、ラスボス的な敵役に仲代達矢が扮していますが、
これまた何だかタコのような頭に眼球鋭く、一度見たら忘れない風貌。
彼のような切れ者が三十郎の策に安々と引っかかるのは腑に落ちないけれど、
彼、室戸半兵衛は三十郎に惚れこんでいた、とする評を発見し何となく納得。
きっと彼も相棒が欲しかったんだね。
それにしても黒澤明の映画はすごいですわ。
『隠し砦の三悪人』もリメイクされたけど、こっちはリメイクから観てみようかな。
オリジナルから観ると、リメイクは劣って見えちゃうもんね。
色あせないし、外国にも通用する質の高さあり。
椿はみてないけど、『七人の侍』大好きだし。
リメイク版はオリジナルをほとんど変えてないという話だし、役者もそろえているので面白くないはずはないんですが、織田裕二があの奥方の「抜き身」というセリフに合うのかなあ?と言う疑問がありますね。どうしてもソフトじゃない?三船敏郎はもう本当にギラギラの抜き身って感じなので。