ラスト、コーション

巷ではアカデミー賞が発表になって、映画ファンが盛り上がっています。
日本では賞が決まってから上映される作品も多いので、いまひとつわからない。
でも、今年観たい映画の参考にはなるので、やはりチェックしないとね。

とは言え、私的には今年はハリウッドよりも中国映画に期待がかかります。
やっぱりオリンピックの年だからかなあ。当たり年のような気がする。
先日観た『胡同の理髪師』も良かったし、春以降はチャン・イーモウやチェン・カイコーの作品もかかるはず。
ピーター・チャンの新作は今年中に公開されるかまだわからないけれど・・。
そうそう、チャウ・シンチーの映画も来るかもしれない!もう今から興奮。

そんな中、一番期待していた作品がこれ、『ラスト、コーション』。
私はアン・リー作品に今のところハズレなし(『ハルク』だけ観てないけれど)なので、
これは前評判もすごいし、ワクワク、と胸躍らせて行ってまいりました。
(違った意味でもいろいろと噂になっているのでドキドキしながら・・)

よかったです!今年のベスト5入りは間違いないな。
(『胡同の理髪師』もベスト入り確実なので、今年は出足好調です)
満点つけたいくらいなんですが、このジャンルの映画にしては158分は長過ぎると思うので、
その点を僭越ながら減点させてもらうと95点でしょうか。
もう一度観たいと思うんだけど、この長尺だとちょっとね。

とにかくディープです。
ストーリーは当時の中国の時代背景さえ分かっていればそれほど複雑ではないんですが、
人物の感情の動きが複雑。
(性描写の動きも複雑ですが・・・^^;)
このへんはアン・リーのお家芸みたいなものだけれどね。

トニー・レオンはこの役には向かないのでは?と最初は思ったけれど、
目で演技する役者はこの人の右に出るものはなし、ということでやはり適任。

無名から抜擢されたタン・ウェイは清純な学生から妖艶な女スパイまでを演じ分け、
これからの活躍はもう約束されたようなもの。
チャイナドレスをこれだけ着こなして昔の女性を演じることができるのはマギー・チャンと彼女が双璧かもしれません。

ワン・リーホンは二枚目で情熱的だけど中身がまだ伴わない若造を上手に演じていたと思います。

学生仲間役に故エドワード・ヤン組のクー・ユールン、
ワン・リーホンの兄の友人役にアクション俳優のチン・カーロッが出ていたのもウレシイ。

何を書いてもネタバレになるし、まっさらで観たほうが絶対に楽しめるので詳しくは書かないけれど、
ストーリーも楽しめるし、細部に渡って作りこんだ演出、役者の表情、衣装、小物、何をとってもエンターテインメント。

中国の原題は『色・戒』。
欲望と戒め。
一人の女性が時代に翻弄され、感情のはざ間で揺れ動く、美しくも悲しい物語。
後を引く映画です。

ラスト、コーション@映画生活
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Commented by at 2008-02-26 21:44 x
はい・・・ディープでしたが面白かったですよ。私はもう一度見たいです。そうしたら、また気がつかなかった部分がわかるような気がします。あれもディープでしたが、象徴的でしたね。トニー・レオンが別人のようで驚きました。はい。★5つ!
Commented by ルチア at 2008-02-26 22:16 x
そーなんですっ!今年は中華圏映画の当たり年。硬軟大小取り混ぜて、ぞくぞく公開♪楽しみです。
シンチーの「長江7号」とジェイの「カンフー・ダンク」はちょしさんの年間ベスト入り間違いなし!(勝手に決定^^v)
私の3月は「ラスト、コーション」「トュヤーの結婚」、4月は「王妃の紋章」が絶対です。(←でこ出しのジェイ・チョウも見てね)
Commented by leonpyan at 2008-02-27 09:21
>鴨さん
お付き合いいただき多謝!面白かったですね。
長いと文句を言ってますが、実際は全く長さを感じさせず、全編緊張感のある展開でしたね。私は多分DVDを買うと思うので、家でじっくり観ます(じっくり、どのシーンを観るのか!?)
Commented by leonpyan at 2008-02-27 09:25
>ルチアさん
『長江7号』のベスト入りはもう決まってます(笑)。『カンフー・ダンク』も来るんですね!絶対私好みの映画ですね。ジェイって不思議な魅力がありますよね~。
『トュヤーの結婚』はル・シネマでしかやらないのでしょうか?私にとっては岩波ホールの次に面倒な劇場です(^^;)。
by leonpyan | 2008-02-26 17:05 | 映画 | Comments(4)

いらっしゃませ!ちょしと申します。映画・観劇の感想、旅行記、カメたちの写真などを載せています。よろしかったらコメント残してくださいませ♪


by ちょし