ロスト・イン・トランスレーション

c0004750_025079.jpg『真珠の耳飾の少女』でなかなか好演していたスカーレット・ヨハンソン見たさに、去年見逃した『ロスト・イン・トランスレーション』を借りてきました。

個人的には、嫌いじゃないです、この映画。

確かに日本のヘンな部分が強調されていて、どうなん!?と思うところもあります。
まあ、日本に思い入れなく訪れたガイジンの目に映るトーキョーって、こんな感じなのかもしれません。
ところどころアメリカ人の傲慢さが感じられるところもあって、その辺はちょっとね・・とも。

アメリカで上映されたときは、日本語の部分には字幕がつかなかったということなので、あちらの観客は主人公たちと同じような感覚が味わえたのでしょう。
その点、私たち日本人は言葉が全てわかってしまいますから笑えるところも笑えない。
ヒロインの目に映る東京のネオンや京都の風景も、私たちにとっては日常の延長にあり、新鮮さに欠けてしまうというハンデもあります。

でも、そういうアラの部分よりも何よりも、この映画の要は「Lost」にあるんだと思う。(Rじゃなくって、L、ね。)
ビル・マーレイ演じるのは少し落ち目の映画スター、ボブ・ハリス。家庭も中年の危機を迎え、孤独を感じているところ。
スカーレット・ヨハンソン演じるのは大学を出たばかりで自分が何をしたらいいのか見つけられない若妻シャーロット。幸せなはずなのに、満たされないものを感じています。
そんな二人が異国で出会い、つかの間の時を共有し、心を通い合わせる。
そしていよいよボブの帰国の日がやってくる・・・。

人と人の触れ合いの奇跡、そして別れの切なさ。
「自分を見失っている」者同士が一瞬つながりあう、そういう微妙な感情を、淡々とクールに時にユーモラスに描くことに成功していると思います。

私は以前仕事の関係で海外に一人で滞在することが多かったので、この映画の中のシャーロットには少し共感するところがありました。
異国の文化に触れ、感動を味わいたいとは思いつつも、得られるのは表面的な経験だけだったりするんですよね。
帰国しても空しい日常が待っているだけ。でも、この異国の空間も自分を変えてはくれない。
こういうことは得てして自分がまだ不安定で受身である時に起こるもの。
シャーロットは何かを見つけたのでしょうか?
このあと、彼女はどう生きていくのでしょうか?
ちょっと気になっています。

ロスト・イン・トランスレーション@映画生活
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by leonpyan | 2005-02-24 00:40 | 映画 | Comments(0)

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