胡同の理髪師

久々に岩波ホールに行ってきましたよ~。
実のところ、この映画館、あまり好きじゃないんだよね。
座席の並びがフラットで前の人の頭が気になるし、スクリーンが舞台の奥にあるのでなんだか小さく感じるんだわ。
でも、中国映画を上映する確率が高いので、年に一回くらいはお邪魔することになるのよね。

今回の上映作品は『胡同(フートン)の理髪師』。
ものすごーく楽しみにしていたので、上映開始第一週でまだ込んでいるけれど、時間を捻出して行きました。

いやいや、久々に心の奥にじーんとくる映画を観たな、という感じ。
時々中国映画はクリーンヒットがあるのでやめられないんだな。
1年半ぶりの☆5つですよ。

でもね、万人受けするかどうかはちょっとわかりません。
ドキュメンタリータッチで、なにしろ主役が93歳のおじいさんですからね、
テンポがかなりゆっくりなんですよ。
これと言った大事件が起きるわけでもなく、日常を綴っているだけのストーリーだし。
私のまわりに座っていたお客さんの30%くらい(数えたんかい!)は途中寝てましたね。

私は「老人」「古い町並み」「動物」この3つが出てくるだけで条件反射のようにウルウルしちゃう性質なんで、かなり点数が加算されちゃってますけど。

93歳のチン大爺は朝6時に起き、午前中は三輪車で出張散髪に出かけ、午後は仲間とマージャンを楽しみ、夜9時には床につく毎日を送っています。
チン大爺の住む家は北京の古い町並みの一角にあり、入り組んだ細い路地を中国語で胡同(フートン)と呼びます。
オリンピックを控え、再開発の進む北京では、この胡同地区を取り壊す作業が行われており、チン大爺の家もいつかはその波に飲まれてしまうことでしょう。
そんな変化のもとでもチン大爺は不平をもらすでもなく、時代に反発することもなく、ただ自分の生き方だけは頑固に貫いています。
清貧とはこういうことを言うのでしょう。中国の伝説で言えば仙人の域?

人はいかに生きるのか、いかに死んでいくべきか、を静かに考えさせられます。
心に染み入る佳作。

胡同の理髪師@映画生活
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by leonpyan | 2008-02-14 20:50 | 映画 | Comments(0)

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