2007年 05月 12日
ナイロビの蜂
絶対に観なくちゃと思いながら見逃してしまったのが去年の今頃。
やっとDVDを借りて観ることができました。
友人たちにも評判が良かったので楽しみにしていましたが、
期待を裏切らない感動作でした。
『ブラッド・ダイヤモンド』と同様に、アフリカの闇の部分を描いた社会派サスペンス。
どちらの映画も素晴らしくて良かったけれど、やはり監督の違いが出ています。
『ブラッド・・』は映画としての魅せ方がうまい。
メリハリを利かせて最初から最後までひっぱっていきます。
それでいて、テーマはしっかりとアピールして印象に残ります。
『ナイロビ・・』は前半は少々わかりにくい作り。
この構成は観客が主人公ジャスティンと同じようにテッサを最初は疑い、
その死後、徐々に理解していく、という流れを作るためなので失敗というわけではありません。
ただ、映画のリズムとしては前作『シティ・・・』のほうがひきつけられたかな。
感心したのはアフリカの風景、そして女性を初めとするアフリカの人々をものすごく生き生きと撮っていること。
この点では『ブラッド・・』よりも『ナイロビ・・』に軍配が上がるかも。
フェルナンド・メイレレス監督の視点のほうが弱者に寄り添っているような気がしました。
やはりサンパウロ出身の監督ならではでしょうか。
この視点を失わずにこれからもいい映画を撮っていってほしいと期待しています。
さて、アフリカ物でまだ観ていない『ホテル・ルワンダ』を借りてこなくっちゃ・・。
レイフ・ファインズと聞いて、映画宣伝から勝手に「イングリッシュペイシェント」風を想像していたら、違ったわ。
同じくアフリカの風景の撮影、素晴らしかったし、レイチェル・ワイズが美しく、強かった。劇場で観ても、損した気分にはならなかったなあ。
私も映像の素晴らしさと愛情深い視点とにやられました。
表現の深い、出来の良い映画だと思います。
メイレレス監督、私も今一番期待している人の一人で、
次の映画は『白の闇』という、また小説の映画化のようです。
『ホテルルワンダ』も真面目さが好きな映画です。
お楽しみくださいませ〜♪
今日、『ホテル・ルワンダ』を借りた時に『ロード・オブ・ウォー』の場所も確かめました。次回、借りてみます。ご紹介ありがとう♪
レイフ・ファインズはこのところキワモノ役が多かったですが、こういう役も上手いよねえ。日本でこの映画を宣伝した時はロマンスっぽかったから誤解した人も多かったかも?私も大画面で観たかったです。
うん、うん、とても良かったです。考えさせられる映画でしたね。。。
メイレレス監督の次回作、楽しみですね!かっこさんの好きな(^^)ダニエル・クレイグが候補に挙がっているみたいですし。
私は去年もう公開最後の週、というときに観にいきました。原作を読んだ友人によると原作はさらにパワフルなストーリーだそうです。
最近、WOWOWで放送されたホテルルワンダをようやく観ましたが、自分がアフリカについていかに無知でいかに無力かっていうことを改めて感じたりしました。
ブラッド・ダイアモンドは忙しくてまだ行けていません…。
ご無沙汰しております。仕事はたいして動いていないのですが、手際の悪さで自分で忙しくしています(^^;)。
アフリカに対する認識って、私も恥ずかしいくらい不足しています。映画を観たからと言ってそれが補われるとは思いませんが、何も知らないよりはいいかな、、、『ブラッド・ダイヤモンド』を見ると、ダイヤを買いたいと軽々しく言えなくなります。。。