黄色い大地

久しぶりに観たくなって、借りてきました。


hspace="0"
src="C:/My Documents/My Pictures/黄大地.jpg"
align="right"
border="0" />陳凱歌(チェン・カイコー)監督のデビュー作品。1984年制作。中国。

この映画を初めて観たのは1988年くらいだったと思うのだけれど、それはもうすごい衝撃でした。

色彩の素晴らしさ、中国の広大さを生かした構図、少ないセリフから表現する巧さ。

上質な芸術作品に仕上がっています。

それまでの中国映画の印象と言うのは、どちらかと言えば政府主導で教条主義的な色合いが強く、芸術的なものを求める作品は少なかったという感じでした。



私自身は1985~7年まで台北にいたので、中国の映画に接する機会が無かったのですが、その間に「第五世代」が生まれていたわけです。

この映画の撮影監督はかの張芸謀(チャン・イーモウ)。

この二人に加え、田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)、黄建新(ホアン・チエンシン)等が活躍を始めます。

私は「第五世代」のファンで、その中でも特に『黄色い大地』はチェン・カイコー監督の映画の中では一番好き。


どこまでも続く黄色い大地、静かに響く歌声、とうとうと流れゆく黄河。

全てが美しく、そして哀しい。


内容は日中戦争中の中国陜西省北部の寒村を舞台に、民謡収集に訪れた八路軍兵士と、農民の娘の淡い恋を描いたもの。

貧しい農家では、娘を嫁に出すと称して実際は嫁ぎ先で子守りをしながらの農作業や下女の仕事をさせられる、という童養[女息](トンヤンシー。[ ]内は一語)という制度がありました。

既に嫁ぎ先も決まり、自分の運命を受け入れるしかないヒロインの翠巧(ツイチャオ)は八路軍の文芸工作員、顧青(グーチン)の話す延安での自由な世界に憧れ、将来の望みを託そうとします。

でも、結局は八路軍の一兵士にはたった一人の娘を助けることもできないのです・・。


この作品では、共産党と農民とのギャップが痛いほど迫ってきます。

高い理想をかかげ、民を救うと謳う共産党は本当に中国人民を理解し得たのでしょうか。

今改めて観ても、この映画は映像の素晴らしさだけではなく、中国の本質をわかりやすく描いた作品であると強く感じます。



主役を演じた王学圻(ワン・シュエチー)、2003年何平(ハー・ピン)監督の『ヘブン・アンド・アース』でも渋い役を演じていました。

なかなかいい役者さんです。


[PR]
by leonpyan | 2005-02-02 15:12 | 映画 | Comments(0)

いらっしゃませ!ちょしと申します。映画・観劇の感想、旅行記、カメたちの写真などを載せています。よろしかったらコメント残してくださいませ♪


by ちょし