佐々木蔵之介主演、シェイクスピア・・・Sさんからお誘いいただいた時はそのくらいの認識しかなかったんですが、
観てみたら・・・この舞台は何だかすごかった・・・。
ルーマニアの演出家、シルヴィウ・プルカレーテ氏の演出というのがまずすごいらしいです。
舞台装置も、衣装もとてもシンプル。
でも、ものすごく意味があって、効いている。
音楽もとても印象的。
役者は傍観者役の渡辺美佐子以外はすべて男性。
佐々木蔵之介は身体を作り込んでいて、表情にも動きにも緊張感が漂う。
その極悪非道ぶりは先日観た仁左衛門さんの水右衛門と並んで私から今年の「悪の華」大賞を差し上げたいと思います。
役者さんも舞台で鳴らした芸達者揃い。
演じることが楽しくてしょうがない、役者さんたちにそう思わせるような、そんな舞台でした。
『エノケソ一代記』でもいい味出していた山中崇が今回も頑張っていました。
私事ながら、今週後半はちょっと忙しくて少し寝不足気味だったため、
一瞬意識が飛んでしまうことがあったのが悔やまれます。
こういう緊張感みなぎる舞台は体調万全で観たかった・・・。