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閑遊閑吟 

舞劇『孔子』

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今年は日中国交正常化45周年。
(ということは、台湾との国交が消滅して45年ということ。
台湾びいきの私はどうしてもそちらに気持ちが向いてしまいます。)
来年は日中平和友好条約締結40周年を迎えます。
外務省では、それを記念して開催する行事の認定を行っており、正式に認定されると日中国交正常化45周年のロゴを使えるそうです。

そんな冠ロゴのついた舞劇『孔子』を観てきました。

中国史上最も有名な思想家、教育家の一人である孔子の波乱万丈な人生をセリフなしの舞踊のみで描いています。
中国歌劇舞劇院によるオリジナルで、世界各国で上演され、好評を博しているとのこと。

西洋の舞踊をベースに中国民族舞踊や京劇の要素も取り入れ、中国古来の伝統の継承と革新を理念とした舞踊チームが
美しい衣装に身を包み、躍動的かつ繊細に踊ります。
ダンサーたちの体格の良さ、体幹の強さ、すぐれた身体能力に驚くと共に、厳しいレッスンを経てあれだけの表現ができるのだろうと思いました。

故郷魯国の宮廷では争いに巻き込まれ追放され、孔子は理想の政治への希望を抱きながら弟子たちと共に列国周遊の旅に出ます。
飢餓と寒さに襲われ、民衆の困窮を目の当たりにする中で孔子は信念を捨てず、最後まで自分の理想とする大同の世界を夢見ていました。
思想家・教育家としてとても厳格で確固たる地位にあるというイメージを持っていましたが、
この舞台ではなかなか理解されず迫害され苦悩し、逆境の中で弟子たちと共に励まし合いながら強く学問の道を進む姿が描かれます。

紀元前の春秋戦国時代に生きた孔子、
その孔子の教えが日本の江戸時代に寺子屋で読まれ、日本の300年に渡る平和な武家社会に影響を与えたこと。
そして中国や韓国では今なおその生活の中にその教えが根付いているということ。
感慨深く思いました。

by leonpyan | 2017-10-02 20:58 | 観劇 | Comments(0)

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