テアトル・ノウ東京公演

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観劇は大好きなのに、能楽は敷居が高い気がして今まで足を踏み入れませんでした。
叔父が謡と仕舞を長年やっていて、発表会にもしょっちゅう誘われるのですが、
昔一度行って、退屈だったので、それ以来理由をつけて断っていました。
(私の結婚式の時に謡を披露させなかったと言って未だに嫌味を言われます・・・。)

それが、縁あって、ある勉強会の先輩の方に能楽の公演のご案内をいただき、俄然興味がわいてきました。
第三十四回 テアトル・ノウ東京公演。
この公演には事前講座というのがあって、演目のあらすじ、見どころなどの説明を伺えるというのです。
これはいいデビューの機会だわ、と事前講座と公演の両方に申し込みました。

事前講座は神楽坂の矢来能楽堂で6月18日に行われました。
本公演での演目『巴』についてのお話だけでなく、能面についてや、装束の着付けも見せていただき、興味深いものでした。

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そして昨日、本公演に行ってきました。
ただ、ものすごく楽しみにしていたにも関わらず、夏バテとこの数日間の低気圧のせいで頭が重く、
出かける直前まで寝ていたりして、結局着ていく予定だった夏着物も断念したという・・・。
公演も100%堪能したとは言い切れない状態で、出直したい気分でした。

本郷の宝生能楽堂は矢来能楽堂よりも客席が広く、舞台は屋外を模した雰囲気でした。
席は正面の2列目。
初心者のくせにこんなに恵まれたシチュエーションでいいのかしらと思うくらいでした。

まずは「能 『三笑』」。
中国の虎溪三笑の逸話にちなんだ演目です。
慧遠禅師、陶淵明、陸修静のそれぞれの翁姿が面白く、唐子役の谷本悠太朗くんがとても可愛かったです。

続いて「狂言 『舟渡聟』」
船頭役は人間国宝の野村万作氏!
これは本当に面白くて、私は能よりも狂言にハマってしまいそうです。
野村万作さんは御年86歳だそうですが、声も張りがあるし、動きもいいし、何よりとてもチャーミング。
すっかりファンになってしまいました。

その後三演目の仕舞があり、休憩20分。
トイレの列がものすごくてびっくりしましたが、何とか時間には間に合いました。

そして事前講座でも取り上げられた「能 『巴』」。
まさしく幽玄の世界です。
シテ役の味方玄さんが講座で見どころを熱く語ってくださったので、
巴の動きひとつひとつが意味を持って迫ってきました。
衣装も素晴らしかったし、佇まいが美しかった。
最後に巴が振り向いたあの余韻は忘れられません。
お囃子も素晴らしかった!

会場では夏着物の方も多く、眼福でした。
歌舞伎座とはちょっと雰囲気が違い、割と落ち着いた色調の織りの着物が多かったと思います。
上布や芭蕉布など、憧れの夏着物がたくさん。
御髪もご自分でさらっとまとめた方が多くて、着姿が自然で、年を重ねてこんな風に和服を着れたらと思いました。

能楽を堪能できるようになるのはまだ程遠いですが、機会あればまた行きたいと思います。
お声かけくださったS先生に感謝申し上げます。

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by leonpyan | 2017-07-23 22:56 | 観劇 | Comments(0)

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