秋津温泉



ここ数年はなかなか劇場鑑賞ができていない。
毎年大晦日にブログにUPする劇場鑑賞映画ベスト10も書けない有様。

今年は劇場には足を運べなくても、時間を見つけてDVD鑑賞したいなと思ってる。

そんな中、今年最初の鑑賞DVDがこれ。

秋津温泉 [DVD]

去年のいつだったか、新聞の日曜版で紹介されていた映画。
日本の原風景と岡田茉莉子の美しさがとても魅力的に語られていて、
ものすごく観たくなり、すぐに検索してDVDを取り寄せた。

岡山県の奥津温泉を舞台にした藤原審爾(藤真利子のお父さんだそうだ)の原作を元に、
監督・吉田喜重、主演・岡田茉莉子、長門裕之、1962年作品。

終戦の年、昭和20年からその17年後までを描く。
温泉旅館秋津荘の娘新子を演じる岡田茉莉子は本当に美しい。
岡山県山中の温泉風景と和服姿の新子、その映像を見ているだけでもため息が出るほど。
相手役の周作を演じる長門裕之はちょっと情けなくて線が細いのが気になるが、
俗物化していくダメ男という意味ではこれでいいのかも。

典型的なメロドラマで、駄目な人には全く退屈な映画かもしれないが、
「美しいもの」を観たい人にはオススメ。
新子さんの女心にも切なくなる。

一方で、この映画は戦中~戦後の日本を象徴しているいう見方もあるらしい。
曰く、戦中戦後、結核で血を吐き、絶望して自殺願望を持つ周作は死に急ぐ日本そのもの、
戦後の成長期、東京での生活に追われ、思慮も無く信念も無く日々流されていく周作もまた日本そのものである、と。
では、新子さんはさながら消えゆく日本古来の美、なのであろうか。それとも国の変化に翻弄される人々?



秋津温泉@ぴあ映画生活
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by leonpyan | 2014-01-12 16:13 | 映画 | Comments(0)

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