2011年 10月 21日
佐賀旅行 第一日目
メインイベントは佐賀の肥前通仙亭で中国茶会を開かせていただくことだったんですが、
(この茶会についてはブログ神融心酔に記事をUPしています。)
せっかく行くなら佐賀を回ろう、という話になり、
私の希望でお茶に関連のある嬉野、有田に行くスケジュールとなりました。
羽田発佐賀有明空港行きのANAに乗り、午後到着。
空港でレンタカーを借り、
今回の案内役兼運転役まで引き受けてくれたMさんに全てお任せで
佐賀ツアーが始まりました。
まずは佐賀城本丸歴史館へ。
佐賀城の建物は消失してしまい、
今あるのは復元されたものですが、
鯱の門は当時のもの。
佐賀戦争時の生々しい銃弾跡も残っています。
本丸歴史館を見学した後は
10日の茶会の打ち合わせのため、肥前通仙亭へ。
こちらの喫茶スペースでは煎茶体験セットをいただくことができます。
お茶は美味しい嬉野茶、お茶請けの干し柿も絶品でした。
そしてこの日はそのまま武雄温泉に向かいました。
今回は奮発して皇族の方々も泊まったという「御宿 竹林亭」に宿泊することにしました。
第28代武雄領主、鍋島茂義公が3年の歳月をかけて作った御船山庭園の中にあります。
上質なホスピタリティ。
館内は綺麗に掃除された畳敷きでスリッパは必要ありません。
この日も満室と聞いていましたが、ほとんど他のお客さま方の気配を感じませんでした。
旅館全体の空間に余裕があるのと、部屋数が少ないのでゆったりしているのでしょう。
部屋に入るとまず抹茶と自家製水羊羹で一服。
羊羹は冷蔵庫にしまって翌日食べたのですが、美味しいのなんのって。
私はあまり羊羹は得意ではないのですが、これはペロリでした。
温泉につかって浴衣でホッと一息。
待ちに待った夕食が始まりました。
食前酒。御通しの錦秋和えといくら。御造里の玄界灘産伊勢海老・鯛・平政。
この梅酒は自家製で御船山で採れる梅を使っているそうですが、
言葉で言い表せないほどの絶品!!
この梅酒をいただくためだけにまた泊まりたいと思わせるほど(笑)。
御碗は柚子の香りのする清汁仕立。
焼肴は秋鮭の味噌風味焼き。
昆布の船に乗ってます。
蓋物は白菊饅頭菊花あんかけ。
中には帆立や百合根や栗やむかごなどいろいろ入ってます。
蒸し物は味覚蒸し。
秋の味覚はもちろん松茸~♪
替り鉢は生野菜別盛。佐賀牛ヒレ肉はA5ランクの特上!
酢の物は赤貝と鮃昆布〆。
留碗は伊勢海老の味噌汁。香の物。
御食事は佐賀県産こしひかり。
ご飯の美味しさでその宿の厨房の心意気が見えてくる気がします。
どんな魔法を使っているんだろう。。。
デザートは水菓子。
手作り豆乳プリンの黒蜜かけです。
感激の美味しさでした!
何と言ったらいいのでしょう。
大げさではなく、奇をてらったところもなく、丁寧でただただ美味しい。
お料理だけでもわざわざ立ち寄る価値があると思います。
素晴らしいお宿でした!
こうして第一日目の夜は幸せに幕を閉じたのでした。
(つづく)
にほんブログ村